境界性パーソナリティ障害

境界性パーソナリティ障害の症状「見捨てられ不安」の癒し方は?

2020年4月7日

こんにちは、エンパシスト兼マインドプロデューサーの関根(@cekineco)です。

境界性パーソナリティ障害の症状(特徴)に「見捨てられ不安」というものがあります。

見捨てられ不安というのは、「自分はこの人に見捨てられてしまうかもしれない」という不安や恐怖のことです。

この不安な気持ちをどのように癒やしていくのかが境界性パーソナリティ障害の克服や症状緩和へと繋がっていきますので、今日は「見捨てられ不安」の癒し方についてお話していきますね。

 

境界性パーソナリティ障害とは

まず、境界性パーソナリティ障害についてです。

境界性パーソナリティ障害、または境界性人格障害(BPD/ボーダー)とは、気分の波が激しく感情がとても不安定、物事の良し悪しを両極端に判断したり、強いイライラ感が抑えられないといった症状を持つ精神疾患です。

特効薬はない

見捨てられ不安の癒し方について最初に認識する必要があるのは、「見捨てられ不安」に特効薬はないということです。

言葉でいくら「見捨てないから大丈夫」となだめても、それを信じることが難しいです。見捨てられ不安を感じている側は、「どうせ見捨てるだろう」「どうせ見捨てるんだから、今別れてしまいたい」と思っていることもあるんですね。

心の中で2つの感情が喧嘩しています。

1、見捨てないで欲しいという気持ち
2、どうせ見捨てられるという気持ち

「見捨てないで欲しいけどどうせ見捨てられるんだ」という感情が自分自身を苦しめていて、その不安がとくに強くなったときに自傷行為などの行動を取りやすい傾向にあります。

これは感情や思考であり、すぐにどうこうできるものではありません。

時間をかけて、ゆっくりと癒やしていくものと思ってください。

 

成功体験を作ってもらう

「見捨てられ不安」の根本的な原因は「見捨てられた」という経験や幼いころに味わった記憶などが原因であると僕は思っています。

「見捨てられた」という経験はそのままの意味で、「親」「恋人」などが当てはまります。

「幼いころに味わった記憶」というのは、例えば共働きの両親が「自分を置いていつも仕事に行ってしまう」「泣いても仕事に行ってしまう」記憶です。

実際にはこれは見捨てられたことにはならないのですが、幼い子の思考ではそれが見捨てられたと思ってしまうこともあるのかなぁと思います。

 

経験や記憶が原因となる場合、成功体験をつくることでその傷が癒えていくことがあります。

この場合の成功体験とは、境界性パーソナリティ障害のお子さんや彼氏彼女に対してどんな状況であっても「自分は見捨てないよ」という姿を見せ続けることです。

言葉で言わなくても、その姿を見せるだけで十分なのです。

そうすると「自分がこれをしても見捨てないでくれた」という成功体験が1つ作られます。この積み重ねです。

 

例えば、見捨てられ不安によって精神が不安定になっていたとしても、焦らず、怒らず、感情的にならず、優しく何度でも諭してあげてください。一緒になって感情的になってしまったら急に家を飛び出したり、突発的に道路に飛び出したりすることも無きにしもあらずです。

冷静に、「大丈夫、いつもいなくなってないでしょう?」と見捨てられ不安を感じている側に伝えてあげることで、これが成功体験となっていきます。

 

試す行動に対しても見捨てない姿

境界性パーソナリティ障害の場合、本人に悪気はなくても「見捨てられるかも」という不安から誰かを試す行動もたびたび見受けられます。

試す行動から安心を得ることをしているんです。

ですからこのような試す行動に直面しても、「そんなことしても、自分はあなたを見捨てないよ」という姿を見せることで、少しずつ試す行動が減ってくることがあります。

親と子の関係において「次暴れたら入院させるよ」などの脅し文句のような言葉は逆効果になることが多いので、極力避けてください。

 

とはいえ、黙って病院に連れていき入院させるのも、それが「裏切り行為」として受け取られて、心に傷を負ってしまうこともあるので、このあたりは専門家に相談しつつ、慎重に判断してください。

とくに一度でも入院の経験をしている子の場合はなおさらで、拒絶反応からさらに暴れたり、親のいないすきに家出をしたりすることもあります。

 

見捨てないからこそ厳しい心を持つ

見捨てる気があれば、その人がどんな状態であれどんな症状であれ、なにも気にしないと思います。

見捨てる気がないからこそ心配し、悩みます。少なくとも僕はそうでした。

この気持ちは境界性パーソナリティ障害の人にはなかなか分かってもらえない部分ではあるのですが、心の奥底で理解はできているはずです。

境界性パーソナリティ障害を患っているのがお子さんでも、彼氏や彼女などのパートナーでも、見捨てない決心があるならば、自分自身の中に厳しい心を持たなければ、いつまでも症状が緩和しないかもしれません。

なんでもかんでも許すことや甘えさせることは本人のためになりません。好きだからこそ、愛しているからこその厳しさが必要で、それは本物の優しさであると僕は思っています。

 

これらの工程を地道に繰り返すことで、幼いころに心に負った傷や「見捨てられるかも」という不安が少しずつ癒えてきます。

注意点として、境界性パーソナリティ障害の特徴として「曖昧な表現を嫌う」という傾向がありますので、「期待させるような言葉」はあまり言わないようにしてください。

決まっていることを分かりやすく、誰にでも理解できる言葉を使って話していくことを心がけてみてください。

曖昧な表現を使うと、実際に言っていないことであっても「こうするって言ったじゃん!」「前と違うこと言ってる!」と怒り出して、また荒々しい行動をしてしまうこともあります。

注意し、様子を見ながら、伝え方を工夫してみてください。

 

境界性パーソナリティ障害だった僕の妻(当時は彼女)との様子については下記の記事でお話しています。よろしければ読んでみてください。

 

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関根 浩平/KOHEI SEKINE

悩みの根本原因を見抜き、根本から改善に導くコーチ・マインドコンサルタント。エンパス・HSPを活かして生きる、心の専門家。

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