こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
ヤフー知恵袋を見ていたときの話。
こんな質問を見かけました。
僕のブログを読んでくださっている方は女性の方が多いので、ちょっとお聞きしたいのですが、こんな男性をどう思いますか?
指摘する勇気はたしかに必要かもしれませんが、ここを乗り越えないとお互いに成長していくことができないんですよね。
そして類友。きっと自分にも直さなければいけないところがたくさんあります。
最近の男は弱すぎないか?と思った瞬間でした。
— 関根 浩平|恋愛相談&結婚&マインドコンサル (@cekineco) January 21, 2020
このツイートにもありますように、僕は「なにそれ笑」と思ってしまいます。
完成していない人に完成された人は現れない
そもそも、心の成長や身なり、立ち居振る舞いの「完成形」という概念はないと思っているのですが、ここでは「最低レベル+α」が自然とできている人を「完成形」として話をしていきます。
結論として、完成していない人に完成された人は現れないということです。
少なくとも、ヤフー知恵袋でこのような質問をしてしまう男性は誰がどう見ても完成されていません。
「嫌な部分がある=別れる」
「嫌な部分がある=親の躾が悪い」
という単純な発想しかあらず、自分のことは棚に上げて人のことばかりを気にしています。
それに、恋愛は「自分にとって都合の良い人を見つける」というものではないと僕は思っています。
都合の良い人を見つけるのであれば、極端な話、家政婦や家事代行、生活支援、性風俗などを利用すれば良いだけの話で、対価を支払って自分の思い通りにしてもらえば良いと思うのです。
「嫌な部分が見えたら別れる」という発想は比較的男性に多い傾向にあります。
もちろん女性でこういう思考の人がいないというわけではなく、あくまで傾向です。
僕の経験上ですが、「ここを直してほしい」としっかりと彼氏に伝えられる人が多かったりするんですね。その上でいくら言っても直す気がないから別れを考える人が比較的多めかなと。
相手に伝えて直してもらう気持ちがない?
例えば「箸の持ち方」でいえば、多くの家庭では親が子に最低限のマナーとして伝えていると思います。
ちなみに僕が小さい頃にまだちゃんと箸が持てていなかったとき、祖父母から両親が叱られたそうです。
「箸の持ち方をちゃんと教えていないお前たち親が悪い」と。両親は「そのとおりだ」と感じ、次祖父母に会うときまでには箸の持ち方を訓練させたそうです。
このように家庭でしっかりと教育された人であれば良いですが、子供を甘やかして育てた家庭においてはたしかに最低限の食事のマナー(箸の持ち方やクチャラーなども)ができていない場合もあります。
子供を甘やかして育てたから悪い親かと言うとそれは違います。良し悪しではなく、単純に子供を躾けられなかった親というだけの話ですね。
自分が好きになった相手がもし箸の持ち方が悪かったり、クチャクチャ音を立てて食べていたり、食べ方が汚かったりした場合に、まずは「自分が伝えよう」という気持ちになってほしいというのが僕の意見です。
この気持ちがないと、いつまで経っても「自分にとって完璧な人」を探してしまうクセを改善していくことができません。
そして類は友を呼ぶ。
こういう人と出会って恋愛しているということは、同じような波長を持っているということですから、自分自身にも直すところが必ずあるということです。
嫌われる勇気を持つと相手も自分も成長する
ありきたりな言葉かもしれませんが、「嫌われる勇気」は本当に大切です。
嫌われるのがイヤと思っていると、お箸の持ち方や食べ方の注意や指摘をすることすらできなくなってしまいます。
すると考えることと言えばただひとつ。
「別れよう」
ここで別れるのは勝手ですが、同じようなことをずっと繰り返していくだけです。
今度はお箸や食べ方の問題じゃなくて、喧嘩したときの態度や話し合いの向き合い方の問題かもしれません。
そしてまた「別れる」を繰り返し、「どうして女はこうなんだ」と批判的な思考となり、恋愛に臆病になったり愛されない自分づくりを繰り広げていってしまうんですね。
相手のためを思って注意してあげることは「愛」や「優しさ」です。
自分が与えた「愛」や「優しさ」を受け入れる気持ちがまったく相手にないのであれば、それはそれで別れたほうが良いですし、自動的に相手が去っていってくれるかもしれません。
これが自分自身におけるスクリーニング(ふるい分け)に繋がります。
嫌われてもいいや!別にこの世に相手は一人じゃないし!と良い意味で腹をくくれると、相手のために本気で物事を考えられるようになります。
ただ、今回の例題の「箸の持ち方」や「食べ方」の場合は、ただ注意をしたり指摘をしたりするだけでなく、「サポートするから一緒に直そう」という伝え方がベストです。
ただ言うだけ、ただ指摘したり批判するだけであれば誰でもできます。
自分自身も改めて一緒に学んでいくつもりで、箸の持ち方を教えてみたり、食べ方のマナーをググって一緒にチャレンジしてみたり、こういう瞬間も愛や絆を深めてくれます。
そして少しずつ少しずつ相手が成長していく様子を見守ることが、自分の器を大きくする成長にも繋がっていくのです。
器の大きい男は相手を育て、器の小さい男は完成を求める
器の大きさというのは、どれだけ相手のことを受け入れられるかです。
そして相手を受け入れた上で、直すべきところをしっかりと伝え、見守ることやサポートすることができます。
一方、今回の記事のタイトルにもあるように、器の小さい男は完成(完璧)を求めます。
ちなみに「あげまん女性」は未完成の男を求め、「さげまん女性」は完成された男を求めます。
あげまん女性やさげまん女性については上の記事を参考にしてみてください。
ここからわかるように、器の小さい男は「さげまん男性(さげちん)」である可能性が高いです。
付き合った女性が幸せになれないだけでなく、不幸にしてしまうかもしれません。
もしこの記事を読んでいるあなたが女性であれば、さげまん男性をあげまん男性に育てる力を身に着けてください。そのスキルを得ることができれば、今よりももっと自由な恋愛ができるようになります。
そしてこの記事を読んでいるあなたが男性であれば、さげまん男性からあげまん男性に変わっていけるように、「相手を育てる」という視点を持ち、自分の成長も考えながら女性と接してみてください。
完璧な人というのはそもそも存在しません。
必ず何かしらの成長要素があります。
とはいえ、「自分からすると完璧!」という状態はあるかもしれません。その完璧な人を探すのではなく、お互いに成長を重ねて、自分が思う完璧な人に育てていく視点を持ってください。
それが女性にとっても幸せな選択であれば、きっと支え合いながら素敵な恋愛が送れます。
小さいことですぐに別れようと思ったり、くだらないことで別れようとするのは自由です。
まずは伝える。
これをせずにただ別れるのであれば、あなたの成長もなければあなたにメリットもありません。あなたにとっての課題が先延ばしになるだけです。
今一度自分自身の良いところと課題点を見つめ直し、良い出会い、良い恋愛に繋がるように自分自身を変えていきましょう。