こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
自己肯定感が低い人や自尊心が低い人はとくに、「自分の価値」について何度か考えたことがあると思います。
僕は自問自答が好きなので、何度も自分の価値について考えたことがありますし、「価値ねぇな」と思って凹んだこともたくさんあります。
ですが、この「自分の価値」というのは、そもそも誰が決めるもんなのでしょうか。
僕の中での答えは、自分の立場や価値の捉え方によって変わってくるものだと思っています。
そしてもちろんのことですが、そのときの自分の精神状況や性格によっても捉え方を変えるべきものなんじゃないかと思っているんです。
今回はこの「自分の価値」について、自分で決めるものなのか、はたして誰かが決めるものなのか。自己価値について悩んでいる人に僕の考え方をお伝えできればと思います。
プロであれば、最終的には誰かが決める
例えば、僕はマインドコンサルタントとしてお客さんからの相談に乗っています。そのために、僕は「お金」という対価をいただいているわけです。
プロかアマチュアかなら、プロに分類されます。
僕が、「自分はアマチュアなので自信はないんですが…」なんて言ったら、そのお客さんは不安になるでしょうし、なにより「この人に自分の悩みを打ち明けて、改善していこう」なんて思ってもらえないはずです。
反対に、「僕は価値ある人間です。なので、僕にその悩みをお任せください」と伝えたとしても、それなりに納得する材料が揃っていなければ、信用に値しませんよね。
つまり、自分の価値を定めて、それがお客さんにとって「価値」と感じるかどうかです。
「自分の価値は自分で決める」論者だとすると、その自分で定めた価値が相手にとって魅力(価値と感じる)がなければ、ご飯は食べていけないということです。
プロである以上、一定のパフォーマンスは常に出し続けなければいけません。
今日は気分が乗らないからセッションをキャンセルしよう、ブログは適当でいいや、なんて言っていられません。体調を整え、任されたことや依頼にいつでも合格点を出せるようにしなければいけないと僕は思っているタイプです。
何らかのプロとしてお金を稼いでいくのであれば、最終的にその価値を決めるのは自分以外の誰かです。
稼げていないのであれば、自分が感じている自分の価値と、お客さんが価値と感じることにズレがあるか、もしくは自分の価値となるものを伝えきれていないということになります。
価値ある人間と価値のない人間
そもそもの話なんですが、「価値ある人間」ってなんなんですかね。
意味がわかんないと思われるかもですが、言ってしまえば価値ある人間なんて1人もいないし、逆に価値のない人間も1人もいないと思っています。
理由は、「◯◯=価値」という方程式が存在していないからです。
価値というのは、自分の価値観によって決まります。
芸術の世界では、「こんな意味わかんないもんが100万円もするの?!」ということがよくあります。
僕は「絵画」には無頓着で、何に価値があって、何に価値がないのかわかりません。ですから、3,000円で売っている絵画と、有名な方が描いた100万円する絵画を見分けることはできないと思います。
つまり、僕にとって3,000円の絵画と100万円の絵画の価値は同じです。
ですが、絵画の良さ、美しさ、切なさ、虚しさなどがわかる人にとっては、100万円の絵画は最高に素晴らしい作品に思うかも知れません。
価値観が違うのです。
こう考えていくと、100人中70人が価値と感じるものであったとしても、100人中100人が価値と感じるものってないと思うんです。
つまり、誰かにとっては価値ある人間だったとしても、誰かにとっては価値のない人間であるということなので、「自分の価値」について深く悩むのは、本来ならばあまり意味のないことなんだと思います。
自分の価値を高める理由
ではなぜ多くの人が「自分の価値」について考えるのか。そして、なぜいろんなカウンセラーやコンサルタントが「自分の価値を見つけて、それを高めてください」と言うのか。
これは、行動の指針になるからだと思うんですね。
家庭環境や失敗体験によって「自分は価値がない人間だから…」と本心で思い込んでいる人は、何かを頑張ろうとしたり、新しいことにチャレンジしたりしづらくなってしまいます。
そのため、「自分」という存在を見つめ、そこにどんな価値があるのかを考えるわけですね。つまり「私は誰にどんな価値を与えられるのか」ということです。
これはすごく大切な思考です。誰かにとっての価値となれるように、自分の価値を見つけ、それを磨いていくこと。綺麗事じゃなく、十分に実現できる考え方です。
なので、恋愛ならば、タイプの人が感じる価値、男性の7割が感じる価値、好きな人が感じる価値によって、自分の価値を決めていってもいいわけです。
仕事ならば、お客さんが求めている人になる、来てほしいお客さん、お客さんに味わってもらいたい気持ちなどから、自分の価値を決めて、そこを磨いていってもいいわけです。
なにも、最初に自分の価値を決めなければいけないルールはありません。最終的に誰かの役に立てたり、喜んでもらえたら、それが正真正銘の「自分の価値」ですから。
悩んでいるなら「役割」を見つけたらいい
自分の価値はなんなのか、そもそも価値になるものなんてないんじゃないかと悩んでいる人が多いという話をしましたが、これは考え方です。
「価値」という言葉に囚われると誰でも迷います。「役割」とか「役目」で考えてみて、それでも難しければ「性格」や「向いてること」から考えてみてください。
例えば僕の場合ですが、性格的に世話好きです。エンパスやHSPの気質を持っているからというのもありますが、細かいことに気づいてしまうタチなんです。
(世話好きの反対はおせっかいなので、この見極めはめちゃくちゃ重要ですが笑)
人からは「リーダー気質」と思われることが多いんですが、実は縁の下の力持ちタイプで、誰かがガンガン攻めて行きやすくするサポートのほうが向いているんですね。
僕がどっちをやりたいかは別として。
もし仮に僕がリーダーになった場合には、リーダーのひとつ下の存在に「ガンガン攻めていくタイプの人」をキャスティングします。同じようなタイプの人間が2人いても、石橋を叩きすぎて渡る前に壊しちゃうまであるので笑
こんな感じで、自分の性格や気質、向き不向きからなら見つけていきやすいと思います。
誰かがそれを価値と感じてくれますし、価値と感じてくれないなら相手を変えるか、価値の見せ方を変えていけば良いだけです。
価値の捉え方は自分次第でもあり、相手次第でもあります。絶対的な価値というのは存在していないと捉え、「価値」という言葉に囚われずに、広い視野で自分自身を見つめ直してみてください。
悩んだら、仲の良い友だちやSNSで繋がりのある人に聞いてみましょう。聞くときは「遠慮なく言って!」と伝えておかないと、気を遣われて真意にたどり着かないかもなので、そこは注意です!