こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
人のことを信用できない、信じたい気持ちはあるのに信じられない、といった状況に陥ってしまっている方は結構多いものです。
人間不信の原因は様々ですが、とくに「人から裏切られた」「騙された」といったものが代表的といえます。
では、果たしてどのような出来事が人間不信の具体的な原因になるのか、そして克服する方法や人間不信に陥ってしまう人の本質について詳しくお話していきますね。
人間不信で悩まれている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
人間不信の意味・特徴は?
まず最初に、人間不信とはなにか、について簡単にお話します。
辞書では以下のようになっています。
人間不信(にんげんふしん)とは、何らかの原因で他人を信じられなくなること。
狭義では一般的な社会生活を行えないほどの重度の症状を指すが、広義には人間関係のいざこざによる軽度のものも含まれる事がある。人間嫌い(にんげんぎらい)や厭人(えんじん)ともいう。
意味としてはそのままで、「他人を信じられなくなること」が人間不信の意味・特徴となります。
人間不信の原因は?
人間不信の原因は、大きくわけて5つあります。
ひとつずつ挙げていきますので、ご自身(あなた)の状況と近そうなものがあるかどうかチェックしてみてください。
1、裏切られた
人間不信になってしまう原因のナンバーワンといえるのが「裏切り」によるものです。
信じていた人から裏切られてしまうととてもつらいもので、自己嫌悪にもなりますし、なにもかもがイヤになってしまう気持ちを味わうかもしれません。
具体例としては、とても仲の良かった友人の裏切り行為、彼氏や旦那の浮気(不倫)、彼女や妻の浮気(不倫)などが挙げられます。
2、騙された
この「騙された」の中には「詐欺的なもの」や「嘘」が含まれています。
信じていた人から嘘をつかれていた、店員に高いものを買わされたのに粗悪品だった、人から良いように使われていたなどが挙げられます。
「裏切り」と少し似ていますが、「騙す」は相手が意図的にする行為であり、「裏切り」は相手が意図しない行為(結果的に裏切ることになってしまった、など)も含まれています。
ちなみに結婚詐欺、悪徳商法などはここに当てはまります。
3、他人の本心が読めない
他人の心を読むことは簡単なことではありませんが、自分自身の周りに「裏がありそうな人」や「なにを考えてるかわからない人」が多ければ、相手の本心を読むことはより一層むずかしくなります。
このような状況に身を長く置くことで、自分も相手に本心を見せないようにしようと無意識に感じてしまい、上辺だけの関係になっていきます。
このときの深層心理は、「どうせ裏がある。誰かが口にすることなんて鵜呑みにしないほうが良い」という状態となり、誰に対してもこのような思いを抱いてしまうようになります。
4、大きなストレス
ストレスには大きくわけて「肉体的なストレス」と「精神的なストレス」の2種類がありますが、人間不信はどちらのストレスにも当てはまります。
肉体的なストレスというのは、労働の疲れ、勉強の疲れなどの肉体に負荷のかかるストレスであり、精神的なストレスというのは、気遣い、人とのコミュニケーション、悩みなどの心に負荷のかかるストレスのことをいいます。
大きなストレスを感じている状態では、正常な判断や冷静な判断が思うようにできなくなります。
すると、たとえ相手が信用できる人だったとしても、「どうせ、誰も私のことなんかどうでも良いと思っている」「誰も自分のストレスをわかってくれない」「ストレスのはけ口がない」と自分から突っぱねてしまうことになりかねません。
ケースとしてはあまり多くはありませんが、これが原因で人間不信になっている人もいます。
5、トラウマ/PTSD
PTSDとは「心的外傷後ストレス障害」といい、精神疾患のひとつです。
ですからこの場合の人間不信は「ひとつの症状」という扱いになりますが、トラウマやPTSDによる人間不信も原因になり得ます。
例えば、性的被害に遭った女性であれば男性のことは信じにくく(男性不信)なりますし、虐待や体罰を受けて育った子供は大人を心底信じにくくなります。
幼い頃の家庭環境は今現在の自分自身を作り出していることが多いので、その他にも人間不信になりうる出来事を思い返してみると、何らかのヒントが見つかるかもしれません。
なぜ人は人間不信になるの?
次は、そもそものお話です。
なんで人は人間不信になるのか・・・
これは実に単純な理由で、多くの人は「傷つきたくない」という心理があるからです。
「自己防衛」といったりもするのですが、他人に騙されたくない、裏切られたくないという心理があれこれと頭を悩ませ、「どうすれば良いのかわからないよ」といった状況になるのが人間不信の入り口なのです。
人間不信の治し方・克服方法
人間不信の克服方法は状況やケースによって異なりますが、あまりにも強すぎるPTSDによる人間不信であればカウンセリングや心療内科に行かれることも検討されたほうが良いかもしれません。
その他、一般的な克服方法から僕独自の克服方法を挙げていきます。
(1)身の上話を積極的に人に話してみる
今、人間不信に陥っている人は、身の上話をあまり人に話せていないのではないでしょうか。
「信用する」「信用される」は一度置いておいて、まずは気の合いそうな人や人懐こい人に自分自身のことを話してみましょう。
話す内容はなんでも良いです。
例えば自分の学生時代の話、これまでしてきた仕事の話、恋愛の話、趣味や嗜好の話などなど。
「信用」というのは結果論です。
「この人なら自分のことを打ち明けられる」とふとした瞬間に思うことができれば、克服の第一歩へと繋がります。
(2)相手に期待するのではなく、自分自身に期待をする
相手になにかをしてもらう、相手がなにかしてくれるだろう、自分がこうしたから相手もこうしてくれるだろう、というような「相手への期待」を持ってしまうと人間不信をより悪化させてしまいます。
期待をするから裏切りを感じ、欲があるから騙されることもあります。
大切なことは、「相手がどうこう」ではなく「自分がどうこう」です。つまり、相手に期待をするのではなく、自分自身の経験や努力、能力に期待しましょう。
自分で自分を裏切ることはしませんし、自分で自分を騙す(物理的に)こともしません。
相手に左右される生き方ではなく、自分の人生は自分でより良いものに変えていきましょう。
(3)無理して克服しようとしないこと
「そんなのありかい!」と突っ込まれるかもしれませんが、無理してまで克服しようとしなくても僕は良いと思っています。
なぜかといいますと、人を信じることは無意識な結果論ですので、「自分は人間不信だ」「誰かを信じたい」と強く願うよりも、今をどう楽しく生きていくか、心の喜びを感じられるか、どんな美味しいものを食べようかとあれこれ工夫していけば、必ず人間不信の克服のチャンスは訪れます。
人間不信が原因で他人に攻撃的になってしまう人であれば話は別ですが、そうでないのであれば、自分の心をすり減らしてまで克服のことを考えなくても良いと思います。
学びを続けていくことで、必ず心の成長をしていきます。
「自分に期待する」にも繋がりますが、今は人間不信であったとしても「前向きに一生懸命生きていれば、いつしか克服できる」と自分自身を信じましょう。
さいごに
さて、最後に強く強くお伝えしたことは、「無理して信用しようとしなくて良い!」ということです。
不自然に人を信用しようとする行為は、見方を変えると「自分自身の欲求」です。
欲を出しすぎるとどうなるでしょうか。
そうです、また人間不信に陥ってしまうような出来事が起きてしまうかもしれません。
人間不信というのは自分自身への劣等感も含まれていますので、克服するためには正しいステップで確実にひとつずつ癒して改善していくしかありません。
そのためにはまず気づきを得て思考を変えることです。
人間不信は治るものです。
自分自身と向き合い、根本に潜む原因をしっかり特定することが最初の「気づき」でもありますから、毎日の生活で学びを得て、心の成長を目指していきましょう。
ちなみにですが、僕は人のことを信じているかといいますと、基本は人を信じる意識は持つようにしています。
「裏切られたらどうするの?」「騙されたらどうするの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、万が一僕が信じていた相手に裏切られたり騙されたりしたら、「それはそれで仕方ない」と割り切ります。
というのも、僕が自分の意思で信じたので、どんな結果になってもすべて自分自身の責任だと思っています。
だからといって自己嫌悪になることもなく、この結果を学びに変え、心の成長へと繋げていくようにしています。
さらに、人を見抜いていく力も養っていきますから、「ピンチはチャンス」だと思っています。