こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
誰にでも1つや2つ、他人にはあまり離したくないことがありますよね。
『実は学生時代に浮気したことあります』
『万引きして捕まったことあります』
『学生時代にいじめられてました』
客観的に小さな過去だと思っても、本人からするとそれを隠したい理由が存在しているわけです。
とはいえ、正直な人は好かれる傾向にあります。
「正直な人」というのは、自分に正直であって、「思ったことをなんでも言う」といった正直さとはまたちょっと違います。
「思ったことをなんでも言う」というのは別に悪いことだとは思いませんが、「忍耐ができない」「空気が読めない」「こだわりが強い(偏見)」といった裏側もありますので。
「隠したいこと」というのは、知られたくないことであり、それが相手に知られてしまうデメリットを考えてしまうわけですね。
例えば、
● 引かれるのが怖い
● 迷惑をかけたくない
こんな感じです。
この理由が、自分の過去や現在をさらし出せない理由になるわけですが、ここを乗り越えてこその良い恋愛や、良い結婚生活があります。
もちろん恋愛だけじゃなく、深い人間関係もそうです。
今回は、「精神疾患と恋愛結婚」をテーマに、「隠したい」というネガティブな気持ちから、ポジティブな気持ちに変換する方法。そして、そのメリットについて具体的に解説していきますね。
飾られた姿じゃなく、ありのままの姿を見たい
あなたが女性だったと仮定します。
あなたのことを好きになってくれた男性は、あなたの飾られた姿なんて見たくないんですね。
あ、例外があります。
体目的で近づいてきた男、お金目的で近づいてきた男、その他、超利己的な理由で近づいてきた男は、あなたの飾られた姿にしか興味がありません。
ですが、あなたのことを1人の女性として、1人の人間として好きになってくれた人は、無理してるあなたとか、なにかを隠してるあなたを見たくないんです。
自分には本当の姿を見せてくれたという優越感も出てきますし、上辺だけの関係ではなく、心の底から繋がるイメージを味わいたいですし。
それなのに、多くの人は自分の中での「あまり知られたくない過去・現在」を持っています。
精神疾患を患っていた方、もしくは現在進行系の方がよく思っていることを挙げてみます。
精神疾患を患っていたこと
今、精神疾患を患っていること
精神疾患の症状が出た姿を見られたくない
男遊びをしていた(女遊びをしていた)
両親や身内のこと
幼少期のこと
気持ちは痛いほどわかります。
机上の空論で共感しているわけではなく、僕の妻は境界性パーソナリティ障害という精神疾患を患っていましたし、精神疾患の患者さんや親御さんのカウンセリング・コンサルティングを何百人もさせていただいているので。
妻の境界性パーソナリティ障害に関する記事はこちらにありますので、ぜひ。
自分の精神疾患を知ってもらいたい人もいる
中には、自分の病気のことをどんどん知ってもらいたいって人もいるんですよ。
YouTuberなどでそれを職業としている人は除きますが、この場合、たいていは「自分の病気を理解して、自分に優しく接してください」というサインだったりするわけですね。
こういったサインを出すのは良いと思うんですが、あまりにも度が過ぎると強めのかまってちゃんですし、より変な男が寄ってくるきっかけになったりもするので、それはまた別の問題があります。
それに、「相手に知ってもらいたい欲」が強いと、「相手をもっと知ろうとする欲」や「相手のためになにができるのか」という思考が弱くなるので、男女関係でも人間関係でも常に悩みがちです。
自分のすべてをさらけ出し、相手に迷惑をかけてください
僕が、クライアントにも伝えていることです。
自分の過去も現在もすべてさらけ出し、相手に迷惑をかけちゃってください。
あなたのことを本当に愛しているなら、それを迷惑とは感じないですし、「好き」や「愛」が正義感や責任感に変わり、相手をより一層強く、大きく成長させるきっかけにもなるのです。
こう聞くと、「それで相手が離れちゃったらどうするの?」と思うかもしれません。
それはそれで良いじゃないですか。
この段階であなたのことを受け入れられない人とはあなたとは合いませんから、遅かれ早かれ別れることになります。
「こういう人は近寄らないでください。こういう人はぜひ仲良くしてください」というメッセージを投げかけることを「スクリーニング」というんですが、こうすることで、弱った心に追い打ちをかけるような出来事は減らせますし、良い出会いの確率も上がるのです。
そもそも人間は弱い生き物です。
たまたまあなたの個性がそれに耐えきれずに「精神疾患」という病気になってしまっただけであり、多くの人も同じように凹んだり悩んだり苦しんだりしています。
それを助け合っていくのが人間関係であり、そのもっと深いバージョンが恋愛や結婚です。
精神疾患を患っていること、症状が出たときのこと(ヒステリックになるとか、自傷行為をするとか)、症状が落ち着いてきたときのことなど、「自分を守る言い方」ではなく、相手に自分の中身を紹介するイメージで伝えてください。
それでもフラれることや嫌われるのが怖いという方は、下の記事を読んでください。
自分へのネガティブな感情じゃなく、相手へのポジティブな感情を大切に
相手に迷惑をかけちゃってることや、自分の見られたくない姿を見せてしまったこと、普通であれば凹むと思います。
凹んだときは、とにかく寝てとことん凹んで良いと思います。
ですが、凹み飽きたらあなたが次にすべきことがあります。
具体的になにかをするってわけじゃないですが、気持ちの持ちようというか、考え方ですね。
もし、自分が弱くて彼や旦那さんに迷惑をかけちゃってると思うなら、相手が弱ってる且つ自分がそこそこ元気なときに、「私がいるからね」とか「私でよければ頼ってね」と伝えてあげてください。
それが最高に嬉しい恩返しの言葉。
実際になにもできなくても、その姿勢を見せるだけで大満足ですから。
— 関根 浩平|恋愛相談&結婚&マインドコンサル (@cekineco) March 13, 2021
こんなツイートをしましたが、本当にこの通りで。
「彼にできること」を考えるときに物理的ななにかで考える人が多いんですけど、大切なことって「行動」の根本にある「気持ち」なんです。
イメージしてもらえると分かりやすいと思うので、妄想してみてください。
あなたが公園のベンチで泣いていたら、5歳ぐらいの小さな男の子が近づいてきました。
「お姉ちゃん、どうしたの?ボクが話聞いてあげるから、元気だして?」
小さな男の子は、物理的ななにかをするわけではなく、まだ心も体も未熟であるにも関わらず、「ボクの小さな体を頼ってね」というメッセージをプレゼントしてくれたわけです。
自分になにができるとか、相手よりも弱い立場だからなにもできないとか、それらすべては自分の思い込みなんですよね。
実際なにもできなくてもいいんです。
この小さな男の子のように、「自分がいるよ」ということを伝えるだけでも十分な恩返しであり、相手へのリスペクト、さらには関係を深める行動になるのです。
なので、「相手に迷惑をかけてる自分が嫌いだ」とか「自分の本当の姿を知られたくない」というのは、あくまで自分のエゴであり、自分が可愛いだけなんです。
本当に相手に感謝してるなら、そして愛しているのなら、相手へポジティブな感情を届けてください。
それが、あなたが今できる最大限のことであり、最高のことだと思うのです。