こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
僕はコーチ・カウンセラーという立場上、他者からは「精神状態が常に良い人」「精神状態が悪くなっても改善する方法をすぐに見いだせる人」と思われていることがよくあります。
ですが、決してそんなことはありません。
今回は、カウンセラーとして活動し始めてから僕の身に起きたパニック症状(発作)についてのお話と、僕が改善のために実際に行なった方法を解説していきます。
僕の身に起きたパニック症状
パニック症状の克服トレーニング方法
引き寄せエンパシー(造語)の思考
上記の3つを知ることができます。
今パニック障害やパニック症状の発作に苦しんでいる人にもしかしたら何らかのお役に立てるかもしれません。
僕の身に起きたパニック症状
数年前、歯医者さんへ治療に通っていました。
好きな人はほとんどいないと思いますが、僕は歯医者さんが大嫌いでして、予約日の何日も前から「嫌だなぁ嫌だなぁ」という不安などのネガティブが心を支配し始めます。
とくに注射が嫌いなのですが、ある日先生から『はい、じゃあちょっとチクッとしますからね〜』と言われて『は〜い』と答えたと同時に、目の前が真っ暗になり、大量の脂汗のようなものが全身から出始め、めまい、動悸、焦りなどが僕に襲い掛かってきました。
なんとか注射が終わり、麻酔が効くまで数分の待ち時間の段階までは進むことができたのですが、症状が一向に治まりません。
やばい、汗だくだ・・・
やばい、気絶しそう・・・
やばい、ぐるぐるする・・・
やばい、呼吸が・・・
こんな症状の中、頭では冷静さを保とうと必死になり、「万が一先生が戻ってきたときにまだこの症状が続くようであれば、少し休ませてもらえるようにお願いしよう」と考えていました。
すると、少しずつ症状が治まり(視界がひらけるような感覚)、脂汗も引いていく感じになりました。
結果的には先生にも告げることもなく、無事に治療も終わりその日は何事もなく家に帰りました。
僕の身に起きたパニック症状の分析開始
この日なんとかなったのは不幸中の幸いなのですが、問題はここからです。
一度歯医者さんでこのようなことが起こると、次の治療のときにも今回の症状が出てしまうんじゃないかという強い不安が頭の中に残ってしまいます。
家に帰ってから必死に考えました。
なぜあのような症状が出たのか?
そこまで強い不安があったか?
体調が優れなかっただけなのか?
歯医者さんのなにが嫌いなのか?
できる限りいろんな疑問を挙げてひとつずつ自分の気持ちを考えてみました。
そこで浮かび上がったものは、「痛みに弱い」「歯医者さんそのものが苦手」「空間が苦手、緊張する」というもので、これらの気持ちに正直に向き合うことにしました。
とても単純な理由なのですが、問題なのは「どんな理由か」ではなく、「その理由は正しい理由なのか」です。
ここで正しい理由を見つけ出すことができないと、次のステップへ進めなくなってしまうのです。
パニック症状の克服トレーニング方法
さて、気持ちが分かったとしても「問題」は解決されません。
ここからは、次回以降の歯医者さんでパニック症状が出ないようにするためになにができるのかを考えました。
そこで歯医者さんの環境を思い出して、自宅でその環境と同じ状態にすることはできないか?と思い、雰囲気、置いてあるものなどを思い浮かべました。
すると、あるひとつの光景を思い出しました。
それがこの画像です。
治療する席(ベッドのようなあれ)の真正面に大きなモニターがあって、いつもこのWindows PCのスクリーンセーバー(バブル)が稼働しているのです。
「これだー!!!」と思い、僕はこの「スクリーンセーバー」と「これを見たら精神が安定するという感情」をリンクさせることにしたのです。
ちなみに、僕はセッション等ではこの行為を「意思」と呼んでいます。
まず僕のパソコンのPCでこのスクリーンセーバーが表示されるように設定し、時間があるときにはずっと眺めるようにしました。
そのときに「良かった、これを見たら安心できる」と脳に信号を無理やり送り込みます。
スクリーンセーバーを見ながらコーヒーを飲んだり、友達と電話しながらスクリーンセーバーを見たり、とにかく繰り返し繰り返し行ないました。
最初はドキドキしてイヤな気持ちになりますし、脂汗のようなものも出てきて、歯医者さんの状態(状況)がフラッシュバックします。
ですが、もしここで発作が起きたとしてもここは自宅。いくら発作が起きても、いつでもベッドで誰の目を気にすることなく横になれる環境なのです。
次回の治療の日までの数日間、毎日毎日このトレーニングを行ないました。
パニック症状からの脱却
次の治療の際には、
「これだけトレーニングしてきたし、リンクさせたから絶対大丈夫だ!
それに万が一また症状が起きたら先生に言って休ませてもらえば済む話。むしろそれを言っちゃったほうが、なにか痛みを和らげる治療法を提案してくれるかもしれないし!」
とポジティブに考えつつも、リスクの回避だけは考えて治療に挑みました。
結果は、ドキドキしながらも何事もなく終了。
もちろん注射もしましたし、キーンキーンと耳元でレゾナントする例の機器もやりました。
エンパス体質ということもあり、当時はエンパシー能力の使い方も本当に未熟だった僕は、雰囲気や人、状況に支配されてしまうことが多かったため、電車の中でパニック症状に陥ったりしたこともありました。
電車でのパニック症状の話をしてしまうとまた長くなりますので、こちらはまたの機会でお話しますが、その都度、このような方法を使って「なんとかしてきた」感じです。
引き寄せエンパシー
パニック障害、不安障害などの行動療法として用いられている方法で「暴露療法(エクスポージャー法)」というものがあるのですが、今回僕が行なった方法と少しだけ似ている部分があります。
暴露療法というのは、高所恐怖症であれば何度も高所に行って身体を慣れさせる方法で、今回の歯医者であれば、毎週のように歯医者に行っていれば歯医者自体に嫌悪感が少なくなるといった考え方です。
ただ僕は歯医者に何度も行くような生活にはできればしたくなかったので、暴露療法と引き寄せの法則を融合させることにしたのです。
引き寄せの法則では、「(A)と(B)を意思付けることにより(C)を得る」というものがあります。
つまり、「スクリーンセーバーのバブルを見たら(A)精神が安定する(B)ということを意思付けることにより、症状緩和・パニック症状が無い生活(C)を得る」という流れになります。
「パニック症状が無い生活」を引き寄せることで、歯医者さんでのパニック症状を改善することができました。
無理のない範囲でご参考に
僕は重度の方と比較した場合には軽度の扱いになる思うので、数日間〜1週間程度で改善することができました。
電車でパニック症状に陥ったときは、約1ヶ月〜2ヶ月程度で電車に乗れるようになりました。
パニック障害やパニック症状に悩まされている方は、原則としては病院へ行かれてください。
お医者さんの指導の元、治療を行なっていくのが望ましいですが、自宅でも簡単に行える方法は今回僕がお伝えした方法でもあります。
パニック症状に関わらずもしあなたが今何らかの不安や困難に直面している場合には、今回例で挙げた「暴露療法」や「引き寄せの法則(意思付け編)」を試してみてはいかがでしょうか。
精神疾患を患っていない方で軽度なパニック障害、不安や困難がある方は効果的な場合があります。
引き寄せの法則は自己流では少し難しいと思うので、その場合は僕のセッションを一度お受けいただくか、無理のない範囲で暴露療法から考えてみてください。