こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
「うつ病は甘えだ!」という言葉を聞いたことはありませんか?
僕は職業柄、何十人何百人とうつ病を始めその他の精神疾患を患っている方とお会いしたことがあるのですが、心無い人からこのような言葉をかけられた経験がある人も多いようです。
何を思うのも個人の自由ですから、「うつ病は甘えなんじゃないの?」と思うのはその人の自由です。
ですが、僕は「うつ病は甘えでなるものではない!」と断言できるので、軽々しく「甘え」と言ってしまうのはどうなのかな?と思っているんですね。
うつ病は甘えではありません。誰にでもなりうる病気であり、遺伝的なものもあるようです。僕は精神疾患系は心の風邪であると思っているので、甘え云々ではないんですよね。とはいえ、うつ病になりやすい特徴の人、なりにくい特徴の人はいます。うつ病になりにくい心作りをしていきたいですね。
— 関根 浩平|恋愛相談&結婚&マインドコンサル (@cekineco) December 5, 2019
とはいえ、うつ病になりやすい特徴の人、なりにくい特徴の人はいます。うつ病になりにくい心作りをしていきたいですね。
こんなTweetをしました。
もう少し深堀りしつつ、うつ病になりにくい心づくりのお話をしていきますね。
うつ病は甘えという理論
一生懸命なにかを頑張っている人ほどうつ病になってしまうことがあるのですが、僕は口が裂けても「それ、結局甘えだよね」とは言えません。
恐らく「うつ病は甘え」という人は、うつ病の人の症状に対して「甘えだ」と思うことがあると思うんですよね。
たとえば、
●何もする気にもなれない
●やる気がでない
●だるい
●死にたい
うつ病ではない健常者の人からすると、「そんなの気合いじゃないの?そう言ってれば何でも許してもらえると思ってるんじゃないの?」と思ってしまうのかもしれません。
うつ病に限らずすべての精神疾患に言えるのですが、心のどこかの機能が崩れてしまっていて、正常に機能してくれていないんですね。
この機能が正常の人は、ちょっとやる気がでなかったりだるさを感じたりしても「気合いだ、大丈夫だ!」と自分を鼓舞すれば自分でコントロールできるかもしれませんが、それはあくまでも正常に機能している場合です。
ここを「甘え」と言われても、どうすることもできないのです。
言ってしまえば、
「あ〜、肩凝ったなぁ」
「頭痛いなぁ」
「お腹痛いなぁ」
「やばい、ちょっと風邪ひいた」
極論ではありますが、これらに対して「それ、甘えな!」と言っているようなものだと僕は思うのです。
うつ病になりやすい性格がある?
因果の法則がありますから、うつ病になってしまう原因というのは存在します。
真面目すぎる人
責任感が強い人
完璧主義者
こだわりが強すぎる人
白黒思考(0か100か)
自分のことが大嫌いな人
優しすぎる人
このような方はうつ病になりやすい人です。
とはいえ、これらの特徴に当てはまる人全員がうつ病になってしまうというわけでもありませんし、この特徴の中で1つしか当てはまらない人でもうつ病にかかってしまうこともあります。
このあたりは多くの本やサイトにも書いてあると思うのですが、きっとうつ病で悩んでいる人は、「それはわかってるんだけど、具体的にどうしたら良いのかがわかんないんだよ!」というのが本音なんじゃないかなと思います。
そこで僕が提案するのが「心づくり」です。
突然考え方を変えたり、思い込みを消したり先入観を消したりすることはとても難しいです。
なぜ難しいのかというと、それがクセだからです。
右利きの人が「今日から左手でお箸を持ってください」と言われて、その日から上手に左手を使ってご飯を食べられますか?
かなり難しいと思いますが、私たちの行動にも慣れやクセがあるように、心にも慣れやクセが存在しているのです。
このクセが自分自身の心を蝕んでしまうことがあり、それが結果として「うつ病」などの精神疾患になってしまうことがあるのです。
今日からできる心づくり
現在うつ病を患っている人、うつ症状が出ている人、うつ病になりたくない人に向けて「今日からできる心づくり」をお話します。
まずは原理原則から。
自分を脅迫している言葉を排除する
今、あなたの中に、自分自身を脅迫している言葉はありませんか?
●仕事(学校など)に行かなきゃいけない
●仕事(学校など)を休んじゃいけない
●人に迷惑かけちゃいけない
●笑顔で振る舞わなきゃいけない
●社会人はこうあるべきだ
●男は、女は、こうあるべきだ
●自分はダメな人間だ
具体的にいうとこのような感情です。
先程、うつ病になりやすい性格を挙げましたが、覚えていますか?
念の為もう一度。
真面目すぎる人
責任感が強い人
完璧主義者
こだわりが強すぎる人
白黒思考(0か100か)
自分のことが大嫌いな人
優しすぎる人
「◯◯じゃなきゃいけない」
「◯◯はこうあるべきだ」
「自分はダメな人間だ」
といった感情は「自分を脅迫する言葉」になってしまっているのですが、実はここには、「真面目すぎる人」「責任感が強い人」「完璧主義」「こだわりが強すぎる人」「白黒思考」の5つが加わってしまっています。
「自分はダメ」と思ってしまっている場合は「自分のことが大嫌いな人」にも当てはまってしまっています。
では、自分自身に質問を投げかけていただきたいのですが、
そしてなぜ◯◯じゃなきゃいけないと思うのですか?
その気持ちが自分を苦しめていませんか?
上の3つを心の中で問い、答えてみてください。
家庭を支える立場にある人は、仕事をしなきゃいけないという思いはあるかもしれません。
その場合は、「その仕事じゃなきゃいけない理由はある?」と自問してみてください。
ひとつのたとえ話です。
あなたは、この先ずっとカレーしか食べられない人生と、豊富なメニューが食べられる人生、どちらを選択しますか?
どんなにカレーが好きな人であっても、全員が「豊富なメニューが食べられる人生」を選択すると思います。
カレーは好きだけどもう食べたくない。
カレーしか食べられない人生はこんな感情でもカレーしか食べられるものがないのです。
とても苦しいと思いませんか?
人生嫌になりませんか?
死にたいって思ってしまいたくなりませんか?
あなたの心の中で、このように1つの選択肢しかないものはありませんか?
本当はもっと自由であることに気付くことができれば、少しだけ心が軽くなると思いませんか?
言い訳をせずに自分を大切に
そして、自分を大切にする気持ちに言い訳は必要ありません。
他人と比較せずに、自分のペースで自分のやりたいようにすることが「自己愛」でもあります。
深く落ち込むことがあればとことん深く落ち込めば良いと思いますし、笑いたいときだけ笑えば良いです。
それで友達がいなくなったら?
それで同僚から嫌われたら?
僕の個人的な考えですが、そんなことで友達がいなくなるのであればその友達自体いりませんし、そんなことで自分を嫌う同僚がいたとしたらどんどん嫌いになってもらって結構。
世の中に会社はひとつだけじゃありませんし、あなたの向いている仕事もその会社だけじゃありません。
どうしても何かにこだわりたければ、うつ病が治ってからこだわりたいことだけにこだわりましょう。
心が落ち着いて、自分が自分の人生の主人公になれたときに好きなだけこだわりましょう。
それまではこだわりを捨てて、いろんな可能性や選択肢を探してみてください。
療養中は感情を温かく保とう
今日からできる心づくりとして、2つのお話をさせていただきました。
最後にもうひとつだけとても大切なことを。
あなたの好きな音楽はなんですか?
どんなジャンルの音楽が好きですか?
音楽療法という治療法があるくらい、音楽には大きな力があります。
つらいとき、しんどいとき、苦しいとき、泣きたいときは、心が温まるあなたが好きな曲をじっくり聴いてみてください。
そしてこのときに「自分は今なにを感じているんだろう」とまた自問を行ない、自分の感情を感じてみてください。
現実は心の投影です。
心が変われば必ず現実が変わってきますので、少しずつ少しずつ自分自身と向き合い、心づくりをし、活き活きと暮らせる日常をつくっていきましょう。