こんにちは、関根です。
過去、カウンセリングをしていた中で、長年深く悩んでいる人にはある1つの共通点がありました。
それは、「変えるべき心」と「変えなくても良い心」がごちゃ混ぜになっていて、自分の悩みそのものを見失っていたり、自分自身でがんじがらめにしてしまっているという点です。
「そういう病気だからしょうがない」と一言で片付けてしまう人もいますが、「しょうがない」で片付けるのは簡単です。
ですからこの記事は、たとえ何らかの精神疾患を患っている人であっても、「しょうがない」と開き直らずに、「自分を変えたい!」と強く願っている人だけに読んでもらいたい記事です。
自分を変える
「変えるべき心」と「変えなくても良い心」の話をする前に、そもそも自分を変えるってなに?やそのメリットとデメリットを先に知っておかないと先に進むのは難しいと思うので、こちらをまず話していきますね。
自分を変える意味
順風満帆な人生を歩んでいて、今現在心から幸せを感じている人は自分を変える必要はありませんよね。
それにこういう人は「自分を変えたい!」とは思わないので、大前提として「今の自分に納得がいっていない人」が自分を変えようとする明確な理由になります。
そして「自分を変える」というのはその過程や行為に対してどうのこうのではなく、目的や夢、目標などの「理想の結果」に対しての行為です。
悩んでいる人ほどここを見失いがちですから、これだけは絶対に忘れないようにインプットしておいてくださいね。
自分を変えるメリット
メリットはやはり「理想の結果」を手に入れられるという点です。
そのほか、変える内容によっては視野が広がったり、心の成長があったり、他者へ寛容になったりもよくあるメリットです。
わかりやすい例で言えば、「塵も積もれば山となる」という気持ちがなかった人がこの気持ちを持つことで「努力や継続」の大切さを知ったとします。
その結果ダイエット、美容、ビジネスで成功するという「理想の結果」を得るなどです。
このように、これまでの自分には知り得なかったことや知っていても忘れてしまっていたことなどを取り入れることにより、人は自分自身が目標とするものを手に入れやすくなるということです。
自分を変えるデメリット
デメリットはただ1つです。
それは「長い目で見て、理想の結果を手に入れるために継続して努力しなければいけない」という点です。
これができない人がとても多いので敢えてデメリットとして挙げましたが、変わるためにはいくらか時間がかかるものなのです。
すぐに変わりたい!すぐに結果を出したい!努力はしたくない!しんどいの嫌い!
これは変われない人の4大要素ですね。
僕の経験上の話ですが、ある程度「人が変わる」ためには早い人で3ヶ月、通常で6ヶ月、遅い人で1年はかかっています。
ちなみに「早い人」の特徴は、そこに至るまでにどれだけの経験があるか、どれだけ柔軟か、どれだけ頭を使って考えているかです。
逆に「遅い人」の特徴は、今まで甘えることに慣れている人、責任転嫁するクセが強い人、自分を憐れむ気持ちがクセになってる人です。
変えるべき心とはなにか
変えるべき心というものは、人それぞれ目的(夢・目標含む)によって異なってきますので、確率の高いよくある例をお話していきますね。
すぐに結果を出したいという気持ち
先ほどもお話しましたが、「すぐに結果を出したい!」という心は変えるべき心と言えます。
数年前からネット上で「寝ているだけで月給30万円」とか「メール1通で100万円稼げる!」といった広告を目にしたことがある人も多いと思いますが、これはどういう仕組みかわかりますか?
ビジネスではただ寝ているだけで月給30万円なんてことはありえないですし、メール1通送っただけで100万円を稼ぐことは基本はできません。
この仕組みの一例を言いますと、メルマガを1万人に発行して、7日目に自動でセールスがかかるような仕組みを作っておきます(ステップメールといいます)。
7日後には1万人に対して一斉にセールスが行われるわけですから、1万円の商品を1万人中100人が変えば「メール1通で100万円」になるのです。
最後の工程だけを広告のキャッチコピーにして、それまでの流れを一切明かさないので「メール1通で100万円」の広告で騙された人が大勢いたのです。
結果、欲に溺れるものは潰れる(騙される)ということです。
たとえ一時的に一瞬でなにかが変わったとしても、それは根本から変わったわけではなく「その場だけの変化」です。
誰かのせいにする気持ち
これを責任転嫁(せきにんてんか)といいます。
政治のせい、時代のせい、誰かのせい、、、悪者を作れば今の自分が良い状況になくても納得してしまうこともありますよね。
しかし納得はできたとしても現状はなにも変わりません。
どうしても誰かのせい、なにかのせいにしたいのであればそれを止めることはしませんが、変わりたい人は「変えるべき心」です。
自分の身に起こる出来事はすべて自分の責任と考えること、これが完全なる理想です。
自分の責任というのは、人間の責任の部分も含みます。人類が行なったすべてのことは、今世にいる私たち人類の責任でもあるということですね。
「私ってかわいそう」と自分を憐れむ気持ち
被害者意識ともいいますが、これらの気持ちを自己憐憫(じこれんびん)といいます。
自分を憐れむ気持ちのことですね。
自分自身が悲劇のヒーローやヒロインになっていると心地よいのです。なぜ心地よいか。それは周りの人が同情してくれるからです。
「彼氏にフラれた」→「私かわいそう」→「あなた可愛そうね」→「同情してくれて心地良い」
こういう流れがあるのです。
フラれたのには理由と原因が必ずあるわけですから、そこを冷静に読み解いていかないと同じことを繰り返す確率は上がります。
これも変えるべき心といえます。
何かに依存してしまう
これも本当によくある話です。
依存しやすい物リストは、人間(恋人や有名人など)、お酒、ギャンブル、性関係、クスリ(違法ドラッグ、安定剤、眠剤など)ですね。
ずっと依存したままだと「対象となる物」が無くなった(いなくなった)ときに大きな失望が生まれ、自暴自棄になりやすい(自殺、自殺未遂、リストカットなども含む)のです。
依存を無くすためにはある程度の時間がかかりますが、「少しずつでも依存しないように変えていこう」と思う気持ちは大切です。
変えなくても良い心
変えなくても良い心というのは、自分の人生にはそう大きくは影響しないであろう「個性」の部分です。
僕のクライアントの例で言うと「私、すごく心配性なんですけど、どうしたら良いですか?」と相談されることがかなり多いのですが、僕はいつも「無理に心配性を変える必要はないですよ」とお伝えしています。
実際僕もすごく心配性でして、旅行に行くときにはかなり綿密に計画を練りますし、持ち歩くカバンには最低限の薬(頭痛薬、胃薬、酔い止め等)はしっかり持っていきます。
荷物は多くなりますが・・・
ですが、心配性の裏返しって「用心深い」という「騙されないための視点」や「より良いものにする視点」も含まれていることが多いです。
「浮気されてるかも」「私捨てられるかも」といった気持ちは単なる心配性ではなく別のところに原因がありますから、その場合はほかに変えるべき心があります。
「自分に自信がない」と心配性になりやすいですし、親に捨てられたという気持ちとその傷が癒えていないと「捨てられるかも」という不安がある場合もあります。
そのほか、「自分らしさ」が含んでいる個性については「変えなくても良い心」になることが多いです。
明確にしないと迷子になります
「変えるべき」ところと「変えなくても良い」ところをしっかりと明確にしていかないと、悩みが悩みを生み、本来の悩みや自分自身を見失ってしまいます。
僕が過去行なっていた超感覚カウンセリングでは、様々な悩みの根本となる原因を感じ取ってそこを癒やしていくことをしていたのですが、根本となる原因は本当に皆それぞれ異なります。
自分の変えるべき部分を知りたい!!という方は、この記事の「変えるべき心」でお話した4つの気持ちを中心に考えてみてください。
この4つのどれか1つでも当てはまれば、まずはそこから変えていくべきところになりますので。
子供の頃を思い出してもらうとイメージしやすいと思いますが、迷子になったときってすごく不安ですよね?
僕はもう泣きそうになるぐらい不安でしたね。やばい、どうしよ、家に帰れなくなる、死ぬかも!って。
心の迷子も同じです。
今心が迷子の人はすごく不安だと思いますし、どうしよどうしよと焦り、八方塞がりの感覚を味わっているかもしれません。
そういうときは、わかるところまで一度戻りましょう。
どこからわからなくなったのか、わかるところまで戻ってもう一度自分自身と向き合ってみましょう。