こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
4月に入り、新社会人の仲間入りを果たした方も多いと思います。
嫌ですよね、新しい道のり、新しい環境、新しい人間関係、新しく覚えなきゃいけないこと。。。
これをやたらとワクワクできる人が羨ましいですし、初日から上手く立ち回ってる人を見るとなおさら不安に感じてしまったりして。
僕は学校を卒業する前から音楽関係の仕事をちょぼちょぼしていて、一応「セミプロ」として活動はしていたんですが、もちろんそれだけでは食ってはいけないので、広告代理店に就職をしたんですね。
初日から行きたくなかったですもん。
うわぁ、新しい職場の人間、全員敵なんじゃないかって、まだ会ってもいないのにそう思えてきたり、この気持ちが毎日続くと考えると、「この先、生きていけるんかな?」って妙に不安になったり。
卒業から就職の場合って、だいたい春じゃないですか。
この季節感も罪深いなぁって感じていて、桜が満開でお日様がぴーかんだと、「こんな最高の条件があるのに、仕事って…」ってやたらと凹むんですよ。
めちゃくちゃ不謹慎ですが、当時は「日本になにか大きな事件が起きないかな?」とか思ってました。もうね、今考えると最低極まりない笑
でですね、僕が最初に就職したのは小さな会社だったので、研修という研修はあってないようなもんです。
営業職なんですが、何日間か先輩と同行して、1週間〜2週間で独り立ちです。とはいっても、当然その程度の研修で役に立てるスキルなんて習得できないので、まずはひたすら挨拶回りですね。
「いつもお世話になっております〜。新しく入社しました関根と申します!以後、よろしゅう!」
みたいな感じで、1日中既存のクライアントのところへ行ってましたね。
最初は「生きていくってこんなもんなのか」と諦めつつ、どこか「俺なら他にもっとできることあるんじゃないのか?」と根拠のない自信をちょぼっとだけ抱きながら働いていました。
入社から1ヶ月経ったある日。
ストレスからか、夕方18時頃に社長からかかってきた電話に僕は突っかかってしまいまして。
別にケンカを売りたかったわけじゃないですよ?
ただ、何か言われたことがすごく嫌で、声を荒げるわけでもなく、淡々と食ってかかってしまったんですよね。
心の中は「やべー」という気持ちと、「もう俺をクビにしてくれー!」という気持ちが交差していて。
自分から辞めるより、クビにしてもらったほうが諦めがつくという謎の自分ルールを持っていたんですよね、きっと笑
『とりあえず会社戻ってこい。話しよう』
社長は僕にこう告げると、電話を切りました。
その帰り道はもう生きた心地がしなかったですね。
だって約45分後には修羅場が待ち受けていることを知っているわけで、そこにみすみす帰っていくなんて胃が痛くなります。
というか、胃が痛くなりました。会社に着かないでくれ、どうか道がえらい混んでますように…と現実逃避ばかり。
そんな願いは叶うはずもなく会社に到着。
いましたよ、社長。
別に怒った様子はないんですが、風貌が怖いんですよ。
ヒゲ生えてるし。
僕が与えられた社用車に「ヤ◯ザ者」の映画を違法コピーしたDVDが何枚も入ってましたから、憶測ですが、ヤ◯ザにちょっと憧れがあったんじゃないかって思うんですよ。
だって、社長が帰るとき、従業員全員並んで、「おつかれさまでしたー!!」とほぼ叫ぶ勢いで見送るんですよ。
それで社長が「ぷっ」ってクラクションを鳴らして帰っていくっていう。
まぁ、そんな社長なわけですが、話を戻します。
意外にも怒らずに、『話しようか』と言ったので、そこから2時間話しましたよ。
ちなみに、社長と僕が話しているもんだから、先輩たちは社長への諸々の報告ができずにガッツリ残業。
みなさん、場が悪い雰囲気を醸し出し、何かの作業をしながらひたすら待っていましたね。
申し訳なさすぎて、先輩のご家族の方々にも謝りたいレベル。(←今だから思うだけ)
でですね、話の中で『クビになるつもりで言いました』って社長に言ったんですね。
そしたら、『俺はクビにする気はない。なんなら、俺に食ってかかってくる人間は、これまでにお前しかいなかった。だからちょっと嬉しかったんだ』と。
めちゃくちゃ大人じゃないですか!
僕がひねくれて拗ねている子供で、社長はそれをも受け入れる寛大な心の持ち主。
みたいな感覚。笑
でもめちゃくちゃ居づらくなるなーって思ったし、みんなワンマン社長の顔色を伺って働いてる雰囲気の社内が本当に嫌だったので、辞めることにしました。
なので、新社会人記録1ヶ月ちょいです笑
新社会人の不安の払拭
辞めてから、スッキリ半分この先の不安半分の関根でした。
そこから本格的に芸能の世界に入って、独立してって感じでやってきたんですが、その間も副業でバイトなんかもやってました。
善し悪しがありすぎますが、エンパス体質でHSPなので、小さなころから人の感情を読み解くのは得意でした。それが無条件で僕の中に入ってきて苦しんだ時期もありますが。。
ただ、それだけだとなんのこっちゃ分からないので、人間心理も勉強しましたし、本質の辿り方みたいなものも勉強しましたね。
そこで、僕が実際に実践してきて良かったこと、今コンサルタントとしての立場から得た経験などから、新社会人の皆さんの不安を少しでも解消できたらと思います。
まず僕が思うのは、職場は「業務内容」よりも「人間関係」のほうが影響が大きいなぁと感じます。
ちょっとキツイ仕事でも、それを支え合う仲間や励まし合える仲間、なんなら友達感覚でおしゃべりできる仲間がいるだけで乗り越えられることもあります。
「居心地」ってやつですよね。
居心地が悪くても全然気にしない猛者も中にはいますが、僕はメンタルがそんなに強くないので耐えられなくなっちゃいます。
で、居心地を良いと感じるパターンていくつかあるんですね。
そのパターンというのは、
① 周りに信頼される
② 可愛がられる
この2パターンです。
一番どれが手に入れやすいかと聞かれたら、、、
性格によっては「②」ですし、「①」は理解し、実行できれば手に入れられるものです。
なので、個人差があります。
ちなみに、「① 周りから信頼される」というのは、「頼られる」や「慕われる」も含まれています。
学校生活でもアルバイトでも、やたらと周りから信頼されている人っていませんでしたか?
もし周りにそういう人がいればその人をモデルにすると気づきがあると思いますが、言葉にしないとわかりにくい部分もあると思うので、体得の仕方を書いておきます。
周りに信頼されるための3つのポイント
周りから信頼を得るためのポイントは3つあります。
【1】あいさつ
1つ目は、これは当然ですが「あいさつ」ですね。
ただすれば良いってことではなく、できるだけ爽やかに、明るく、声のトーンを上げてあいさつすることで、雰囲気が良くなります。
でですね、新人のうちって会社の役に立てないのが当たり前ですし、なんなら人に迷惑をかけるのが仕事みたいなもんです。
赤ちゃんが泣くのが仕事のように、覚えて失敗して、覚えて失敗しての繰り返しです。
唯一できることがあって、それが「他人が見て気持ち良いと思えるあいさつ」なんですね。
【2】心が安定している
ここがめちゃくちゃ大事なポイントで、日によってコロコロ気分が変わる人は周りから信頼されにくいですし、慕われにくいです。
機嫌が悪い日、機嫌が良い日、体調が良い日、体調が悪い日、誰しもがあると思うんですが、この心の乱れが少ない人が周りからの信頼や信用を得やすいです。
心がある程度安定していないと、「1」のあいさつから変わってきてしまうんですよね。
今日は元気なあいさつをしている、昨日はなんか暗かった、というように、周りが見てアップダウンが激しいと思うと、周りも気を遣うんですよね。
【3】責任を取る
この世の中のほとんどの人がこう思っていると思うんですが、人間は基本「責任を取りたくない生き物」なんですね。
ネットで誰かを叩いている人、会社の愚痴を言っている従業員なども同じなんですが、みんな責任を取りたくなくて、でも責任を負っている人を叩きたくなるんです。
安全な場所からヤイヤイ言ってもしょうがないんですよね。
でですね、「責任」の本質の話になっちゃうんですけど、よく「責任を取る」って言いますが、実際は責任なんて取れません。
謝るとか、反省するとか、辞めるとか、こういった「対処」はできますが、実はこれは責任を負っているわけではありません。
ミスであれば、やってしまったことは取り戻せませんし、時間を戻すスペックがある人以外は「なかったこと」にはできません。
だから政治などでもそうなんですが、「責任を取る=辞職なのか?」という議論が生まれるんですよね。
「叩く側」の人間になってしまえば問答無用で周りからの信頼を得ることは難しいです。
従業員同士の共感は得られたとしても、それも狭い範囲の中だけだと思いますし、会社に対する愚痴や感じ方は人それぞれですので。
僕の考え方としては、「どうせ責任は取れないんだから、だったら責任を負ってしまおう」というものです。
新社会人の方の場合は、これが「チャレンジ」になりますね。
周りと一緒になって「失敗したら嫌だからやらない」を選択するのではなく、率先してやることで誰よりも早く失敗か成功を体験できます。
これを繰り返していくと、「◯◯さん、勇気あるなぁ」という評価が周りが勝手にしてくれて、同期から相談を受けやすくなったり、先輩から「◯◯はがんばってる」という評価をしてもらえます。
成功すれば、その事実だけを自信に変えて、失敗したら全力で謝り、何が原因だったのかを分析するだけです。
先輩の手柄にして、その先輩の承認欲求を満たすというテクニックを使えば、その先輩からはめちゃくちゃ好かれます。
これは「可愛がられる」も「信頼」も手に入れるテクニックですね。この話は長くなるのでどこかでガッツリ話そうと思ってます。
可愛がられる人の特徴
可愛がられる人の特徴は結構シンプルです。
素直さ
謙虚さ
相手視点
この3つがベーシックな部分です。
「相手視点」がわかりにくいと思うのですが、これは「相手の視点で物事を見て、相手の感情を引き出す」みたいなニュアンスです。
例えば、「どう?仕事慣れてきた?」と先輩や上司が質問してきてくれたとしたら、「少しずつ慣れてきました」と答える人もいれば、「まだあまり慣れていません」と答える人もいると思います。
これだけだと「ただの解答」になってしまうので、可愛がられたい願望がある人はもう少し上を目指してください。
「どう?仕事慣れてきた?」の質問に対し、「少しずつですが慣れてきました。ただ、◯◯(業務や先輩たちの名前を覚えられないでも何でも良い)がまだちょっと慣れなくて…」みたいな反応の仕方に変えるだけです。
「◯◯」の部分は本当になんでも良いです。
「寝坊しそうで毎日怖いです笑」でもなんでも。
先輩や上司に限らず、基本的に人は「教える」という行為が好きです。
ただそれにも条件があって、「教えがいがある人に」や「承認欲求を満たしてくれる人に」なんですね。
「教える」という行為を通じて感謝されたり、「あなたのおかげで理解できました」や「あなたのおかげで助かりました」という言葉を得たりすることで、相手は自分の存在や在り方を自分で認めることができるので、自己重要感がアップします。
この心理をうまく活用して、質問に対する答えは出来る限り「相手が何かアドバイスできる余白を作っておく」ことがポイントなんですね。
僕はこの方法、めちゃくちゃよく使います。
単純に会話も広がりますし、コミュニケーションも取れます。
このあたりの体験談を本当はたくさん書きたいんですが、めちゃくちゃ長くなりそうなので今回の記事ではしぶしぶ割愛します。
上司からも同僚からも好かれる方法やノウハウが山程あるので、もし悩んでいる方でパーソナルなコンサルを受けるほどではない方はTwitterでリプください!
どのポジションを取るか
記事が長くなりましたが、職場は自分がどのポジションを取るかで決まってくる部分も大きいです。
もちろん業務内容が嫌すぎるとか、人間関係が嫌すぎてストレスが溜まって辞めたいと思うかもしれませんが、そこは自分の精神状況と照らし合わせて、耐えられるポイントと耐えられないポイントを見極めてください。
難しいですよね、仕事を辞めても良いのかどうかって。
ただ20代前半のうちは、たとえ辞めてもなんとでもなると僕は思っているので、命を削ぎ落としてまで「1つの会社」にしがみついてる必要はないのかなぁと。
ですが、もし仕事がキツかったり人間関係で耐えられなくなったとしても、今回お伝えしたことを少しだけでも良いので実践していただきたいんですね。
実際に経験してみると、その職場ではうまくいかなかったとしても、次の職場での良い参考になりますし、数を重ねていくことで上手に活用できるようになってきますので。
そして最後に1つ。
両親でも良いですし、友達、彼氏彼女でも誰でも良いので、本音で弱音を吐けて、なおかつ自分の気持ちを理解してくれる人を頼ることを忘れないでください。
もしそういう相手がいなければ、今からでも良いので周りの人を大切にしてください。
そうすれば近い将来、何でも話し合える良き存在になれるはずです。
先日ご飯を食べに行ったら、「新社会人が続々と辞めている。自殺者も。」みたいなニュースがテレビでやっていまして。
それで僕なりのテーマでこの記事を書くことにしました。
ただ、仕事が嫌で死にたくなる気持ちは痛いほどわかるので、その人に「がんばれ」とはちょっと言えないですね。
当時の僕だったら「できるところまでやってみよーぜ」って言ってもらえたほうが気が楽かなーって思います。
今回の記事を読んで、できそうなものがあればぜひやってみてください。
それでもし少し落ち着いて友達や同僚が悩んでいたら、自分がやってきたことを話してあげてください。(そのときに僕のブログを紹介してもらえたら最高に嬉しいです笑)