こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
エンパスという性質上、発言や行動のヒントから相手の本質や性格、考え方(思考性)を読み解くことが得意です。
だからこそ、右も左もなにもわからなくて何も行動できてません!という人ではなく、本格的に行動してる人や、恋人やパートナーがすでにいる人からの相談が多いです。
あとは、恋人やパートナーがいない人の場合は、「私はどんな人が合っているか、向いているか」という相談は結構多かったりします。
とはいえですね、どうもこうも、なにを考えてるか全くわからないタイプの人っていますよね。
なかなか答えが見つからないものは、ヒントを導き出すという戦略もあって。
例えば、何考えてるかわかんない相手に対しては、いきなり「これだ!」という正解は出にくいです。
なので、相手の考えてることを聞き出して、それをヒントにするんです。
引き出し方のコツは、自己開示です。
— 関根 浩平|恋愛相談&結婚&マインドコンサル (@cekineco) January 30, 2021
こんなツイートをしましたが、ほぼほぼこれが結論です。
もう少し深堀りしつつ、どういった自己開示の仕方が良いかについて解説していきますね。
「なぜ?」ではなく「どうやって?」
よくありがちな例でいうと、感情が読めない相手のことを責めてしまう人が多いんですね。
「なんであなたは感情を表に出さないの?」
「もっと感情を出してよ!」
みたいな。
でもこれってちょっとケンカを売ってるように感じません?
質問を変えます。
僕からあなたへの質問です。
「なんであなたは悩んでばかりいるんですか?」
この質問を聞いて、悩んでいない人からしたら「いや、悩んでねーけど」ってなるでしょうし、悩んでる人からすれば「なんかウザい」ってなると思うんです。
つまり、聞き方によっては相手にケンカを売るような質問になりますし、責めるような言い方をすることで、目的とは別の方向へ話が進んでしまうこともあるわけです。
相手にケンカを売らない聞き方のひとつとして、こんなものがあります。
その考え方が「なぜ?」ではなく「どうやって?」ですね。
まず、「感情が読めない」と相手に感じるということは、あなた自身は感情を表に出しやすい傾向にあると思います。
自分との違いに理解ができず、イライラしたり「知りたい」という欲求になったりしているわけですね。
であれば、自分自身としては「感情を表に出しやすい」という面に悩んでいなかったとしても、悩んでいる風に自分をへりくだらせることができます。
こういう質問の仕方であれば、少なくとも相手をイライラさせることはないです。
なにか意識していれば、「こういう意識をしてる」という答えを教えてくれて、その答えから相手の思考性や性格を読み解いていくことができます。
逆に相手が「なにも意識していない」と答えたら、「どうすれば感情を少しセーブできるかな?」と追い質問することで、なにかアドバイスをくれるかもしれません。
その相手からのアドバイスが、相手の思考性や根本にある軸だったりします。
関係性が深い相手であれば面白いことも起きやすいです。
それは、相手が「実は自分はそこに悩んでいて・・・どうすれば感情を表に出せるのか悩んでるんだよ・・・」など、相手が弱みを話してくれることもあります。
これは「私が感情を表に出しやすくて悩んでる」という自己開示によって、相手が弱みを話しやすくなるという心理的戦略のひとつです。
自己開示をすることで相手の闇をも知れる
僕ら人間は、好きな人の前では「良い人に見られたい」とか「嫌われたくない」という心理がはたらくものです。
中には「そんなの関係ねぇ」と言わんばかりにガンガン嫌われるのを恐れず好きに生きてる勇者もいます。
この手のタイプはある意味強者なので、簡単にマネできるものではないですよね。
で、実際、人ってすごいワガママじゃないですか。
表では良い顔していても、心の中では「うわー、ないわー」と思うことだってあるでしょうし。
つまり、人はそこそこクズ的要素を持っていて、腹黒さだってあるわけですよね。
僕はこれが大前提だと思っています。
なので僕は、自分のこれまでの歴史の中で、「うわ、自分てクズだわぁ」と思う部分だったり、「最低だな!」と思う部分だったりを自分から先に開示するようにしてるんですね。
これにはメリットが2つありまして・・・
1つ目のメリットは、相手の闇を知れる可能性が高くなることです。
「闇」というのは、「隠しておきたいもの」とか「話しづらいもの」も含まれます。
自己開示をすることによって、「実は自分もこんなことがあって・・・」という本音や実話を引き出しやすくなったり、後悔していることやトラウマになっていることを引き出せることもあります。
これはコミュニケーションとしては最高の状態であり、「この人と話せない話題はないよね」という状況を作り出すきっかけにもなるわけですね。
2つ目のメリットは、天任せではなく、自分との向き不向きがわかるということです。
自己開示というのは、いわゆる「私はこういう人間なんです、はい。」というものをそれとなくアピールすることなんです。
相手がそれを聞いて、「この人はない」と思えば離れていきますし、「正直な人」と思えばもっと深い関係を希望してくれることもあります。
数多くある料理から好きなものを1つだけを選別するのってすごく難しいと思います。
ですが、「中華の中から好きなものを1つ」と聞かれたら、まだ答えやすくなりますよね。
世の中にいる異性から結婚相手を探すのと、自分と最低限合いそうな人の中から結婚相手を探すのとでは、明らかにスピードも労力も確率も違ってきます。
選択肢が多すぎると、人は「選ばない」を選択しがちですからね。
つまり自己開示のメリットをまとめると・・・
● 相手の闇を知れる
● 相手のことをよく知れる
● 自分と合う人を選別できる
● 「正直な人」の評価をもらえる
● 相手と深い仲になりやすい
こんな感じですね。
今回は恋愛や結婚で話を進めていますが、これは職場やその他の人間関係全般にも役立つ方法です。
結局のところ、自分の弱みや不都合を隠そうとすると、似通った性質の人と出会いやすくなります。
そうじゃなかったとしても後々本性がバレて不仲になればめちゃくちゃめんどくさいことになります。
とはいえ、「自己開示すること=卑屈になること」ではないので、後ろ向きで客観的に見て「悲劇のヒロイン(ヒーロー)」にならないように工夫は必要です。
あくまでコミュニケーション、関係性を深めるための自己開示という方法なので、そこは捉え方を間違えないようにしてください。
なかなか感情を見せてくれない相手が、あなたの自己開示によって感情を少しずつ出してくれるようになれば、「この人の前では正直になれる」という2人にとって良い状況になります。
この時点で相手にとってのあなたは「唯一無二」の存在になってますからね。
自分の強みは新たになにかスキルを得ることだけではなく、すでに持っているものから捉え方や使い方を変えることで発見することもできます。
工夫を惜しまず「個性」を作り上げていきましょう。