こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
私たちは心が落ち着いているときは自由な発想をすることや何かを楽しむことが問題なくできるのですが、深い悩みごとがあったり私生活がバタバタしているときは自由な発想をすることも何かを楽しむこともできなくなってしまいます。
このように文字にすると簡単な仕組みなのですが、いざ自分自身がその状況になるとものすごく複雑に感じてしまうんですよね。
先日、1人の女性が僕のもとへご相談に来てくださいました。
こちらの女性は20代の女性なのですが、現在お付き合いされている彼(婚約者)がもしかすると境界性パーソナリティ障害なのではないか?という悩みを抱えていらっしゃいました。
僕がnoteで販売している境界性パーソナリティ障害に関するコンテンツを読んでくださったようで、その後対面セッションを受けてくださいました。
ちなみに境界性パーソナリティ障害に関するコンテンツというのはこちら。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、僕の妻は境界性パーソナリティ障害を患っていまして、今は完治して社会復帰しています。
セッションの全貌
今回の場合、こちらのご相談者(以下:Tさん)は彼とは別れずに、彼の状態を元に戻し一緒に幸せを作っていきたいという目標がありましたので、Tさんにはなにが必要なのかをセッション中に考えていました。
→Tさんご自身が思考や行動に気づきを得る、何をしたら良いかがわかる。目標を成し遂げるためのコーチング。【関根⇔Tさん】
→セルフコーチングといい、自分自身でコーチングができるようになることで日常的に大きなヒントが得られます。学びや気づきも。【Tさん⇔Tさん】
→目標に向かっていくためのアドバイスや選択肢のご提案など。AをすればBになり、CをしたらDになってしまうという理論付き未来予測も。【関根⇒Tさん】
→傷ついた心を少しずつ癒やしていくことで隠れていた勇気や勢いが顔を出す。コーチングと併用することでパワーアップ。【関根⇔Tさん】
そもそも僕が行なっている「パーソナルプロデュース」というのがこの4つを複合させたものなのですが、やはりこの4つが無駄なく目標実現に近づいていけるなぁと思います。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、この中に「彼をどうこうする」という言葉がひとつも入っていないのです。
それもそのはず。
その場にいない彼を直接どうこうすることは不可能で、この時点で「彼にこうしてください」「彼がこうしたらああしてください」と言ったとしてもそれはただのその場しのぎのテクニックなわけです。
もちろん緊急性があるものについては事前に対処法はお伝えしますが、大切なことは2人とも根本から「幸せ」へ向かっていくことなのです。
セッションを行なうことで、これまで自分が考えていたことに疑問を感じるようになることもあります。
その理由は顕在意識と潜在意識の違いで、自分自身の考え方、捉え方、感じ方が変わることで顕在意識(普段考えていること)が変わります。
Tさんからのご報告メール
ここでつい先日Tさんからお送りいただいたメールをご紹介させていただこうと思います。ブログへの掲載を快く承諾してくださったTさん、本当にありがとうございます!
関根様
こんにちは。◯◯です。
この前のご連絡からすでに6日が経ってしまいました。
この6日間すごくポジティブなご報告ができるかと言われるとそうでもなかったのですが、いつもこうしてアドバイスをくださる関根さんにはお伝えしたいことがたくさんあります!
また、少し余談ですが、今朝関根さんのブログ拝見しました。
怒りに関する記事や、すぐに切れる彼との記事等、いつも本当に参考になります。
ロジックばかりではなく感情に共感してくれる言葉がたくさんあるので読むと気持ちが軽くなります。
またためになる記事の公開を控えているときは是非お知らせください!
本題といいますか、彼との最近のことですが
わたしが「別れたい」と言ってしまった日からしばらくは彼の情緒は不安定のままで最悪のときには、彼から蹴られる殴られる(暴言はいつもの通りですが・・・笑)がありました。
境界性人格障害なのかHSPなのか本当のところはわかりませんがわたしに対して少しでも気に食わないことがあると、こき下ろし?をしてくるのは変わりませんでした。
うつ症状は今ではほとんどなくなり、わたしへの情緒不安定な態度が残っています。
ここまではこれまでと大して変化はないのですが、なにより関根さんにお伝えしたいことは、わたし自身の気持ちについてです。
関根さんから前回アドバイスをいただいたときのお言葉に「わたしの幸せ」「もう少し気楽に」という言葉を頂きそれがすごくすごく自分の中に突き刺さるものがありました。
はっとした新発見というより「そうじゃん、これまでの私ってそうやって生きてきたじゃん!」って自分の中にすっと入りました。
彼の機嫌や情緒が酷いとき、彼が病気だとか不安定だとか私には関係ありません。
”なにかの理由につけて私が心の底から傷つく必要も意味もない”というのが私のなかのひとつの答えかもしれません。
この答えを自分でなんとなく見つけてから、いくつか行動に移したことがあります。
●新しい家を見つける
もう自分のなかで限界だと思ったとき”私からも別れを言えるように”そして”自分の居場所のため”
別れるならそれはそれでもうしょうがないじゃん、って思えるようになりました
●自分で勝手に幸せになる
これまで彼の情緒に振り回されてしまいましたが、それってもしかして彼から見た世界も同じかも?と思いました
彼が不安定なのはあくまでも彼の状態なので「私は私」で毎日過ごそうと思います。
やはり仕事が好きで楽しいし、買い物も映画も好きで、自分で自分をご機嫌にするようにしてから彼も少し安定して見えました。
●どんな自分も、どんな彼もとりあえず受け入れてみる
ここまでしても結局わたしとの完全な別れを選んでいない彼って、もしかして別れる気ない…?と思えてきたので
なんとなく心のなかでパワーバランスがましになった気がしました。
「あんだけ暴言吐いてるくせに、結局好きの裏返しじゃん、はいはい」って聞き流せる余裕が生まれました。笑
●「余白」をつくる生活をしてみる
彼のことでも、これからのふたりのことでもなんでもないことを考える時間、むしろ何も考えない時間を作るようにしました。とはいえまだ3日目ですが・・・・・・
自分の言動や自分の感情について自分なりに向き合ってみた結果、”すべてのことに意味を持とうとしている”気がしました。なんでもかんでも意味をもたせてたら疲れるだけ、余白を楽しめる生活しなきゃなぁと思えた気がします。
●毎朝のルーティンを始めてみた!
これは完全に余談ですが、関根さんからの質問にもあったように「私の幸せってなに?」って自問自答しました。
私にとっての幸せはそんなに大したことではなく「寒い日の朝にあたたかいココアを飲むこと」くらいかな・・・と。
もちろん、大切なひとにあたたかいココアを淹れてもらえたら死ぬほど幸せだけど、今は自分で自分を幸せにしたいと思ったのであれから毎朝必ずあたたかいココアを自分に与えています。笑
6日間もありましたが、私のなかでの変化はこのくらいでしょうか。
とはいえまだまだなにひとつ変化は起きていないので、コーチングにもなっていない状態ですが関根さんからみてアドバイス等があれば、是非ご教授いただけるととても嬉しいです。
ますます寒くなってきましたね。関根さんも、奥様も、猫さんたちも冷えぬようにご自愛ください。
◯◯
Tさんには、「紙でもノートでもなんでも良いので、たくさんの自問を書いてみてください」とお伝えしました。最初はなにを自問したら良いかわからないと思うので、「視点」と「深堀り」もお伝えさせていただきました。
するとTさんはセッション後すぐにノートを1冊購入されたようで、メールでやり取りしながら自問を行なったそうです。
そして最後のメールから6日程空いて、このメールを送ってくださったという流れです。
いただいたメールの大切なポイントにアンダーラインや赤文字を使っていますが、このメールには大きな気づきがたくさんありますので、ぜひ読者さんも一緒に考えていただきたいなぁと思います。
小さな気付きの積み重ねが大きな変化を生み出す
一言で言いますと、こちらのメールは「自分で自分を脅迫・束縛していた状態から解放された様子」なんですね。
自問を行なうことで、自分自身の本心と向き合うことができるようになりますので、「私なんでこんなことで苦しんでるの?」や「この気持ち忘れてたわー!」と大切なことに気付くことができるようになります。
そして「別れるならそれはそれでしょうがないじゃん」というマインドだけでもかなり楽になれると思うんですね。
「この人とはなにがあっても別れてはいけません。別れると死にます」という状態と、「全力でやってみて、それでもダメなら仕方ないぜ!」という状態、どちらが自分らしく自由に、楽しく恋愛ができると思いますか?どちらが幸せに近い感覚ですか?
このように、問題や悩みをシンプルにすることで1つの悩みの半分以上は気にならなくなってきます。
小さな小さな気づきをいくつも積み重ねていくことで自分自身の思考と行動が確実に変化していきます。
するとその思考と行動によって現実が変わってきます。
Tさんのように「別れるならそれはそれでしょうがいない」と思うことで彼に対してビクビクせず、無理に好かれようとしなくなれば、本当の自分を出しやすくなるので心も楽になり、彼に対しての遠慮も減ってくると思います。
もしそれを彼が求めていたらどうでしょうか。「彼女の言ってくることはキツイことも多いけど、俺をちゃんと叱ってくれる、俺のやる気を上げてくれる、俺、この彼女のことは離せないぞ。俺、がんばろ」と少しずつ変化してくれるかもしれません。
自分から先に自立・自律をすることで状況は変えられるのです。
どこまでもストイックなTさん
10年、20年同じような悩みから解放されない人が世の中にたくさんいる中、たった数日(初回セッションから1、2週間)でここまでたくさんの大きな気付きを得ても「すごくポジティブな報告はできない」「まだなにひとつ変化は起きていない」とおっしゃるTさん。
それだけ高いところを目指しておられる心の現れだと思います。
気づきを得たから実生活がすぐに激変するかと言われるとそうでもないので、自分自身の心の変化がもたらす効果は実感しにくい面はあるのですが、僕は最短最速でステップを駆け上がっていると思います。
コーチングを学んでいる方、もしくはコーチングをされている方はほぼ皆さん間違いなく「早い!」と驚くレベルかと。
ただし、高すぎる目標をサブゴールなしで目指してしまうと途中で疲れ負けしてしまうこともあるので、サブゴールをいくつも作り、ステップの経由地として捉えるともっともっと自己愛を大切にしながら上を目指していけるようになると思います。
このような悩みを抱えていらっしゃる方もきっと参考になると思うのですが、ここもシンプルに自問してみると良いかもしれません。
「よし、この調子で頑張ろう」と思っている自分と、「全然ダメだ。何も成果がない」と思っている自分、どちらが前向きですか?そして、どちらが自信を持って次のステップに踏み出せますか?
「こういう思考は絶対NGです」というものはないのですが、「こういう思考のほうが楽だよ!」というものはいくつもあります。
結局は自分自身が良ければそれが一番良いことなので、「気持ちが楽な方法」を選択するように心がけてみてくださいね。
実際にチャレンジすることで理解が深まる
次の日、ブログへの掲載の承諾とともにこんなお返事もいただきました。
関根様
こんにちは。◯◯です。昨日もご連絡ありがとうございました。
本当に自己満足かもようにメールで近況を吐き出してしまいましたがいつもあたたかい励ましのお言葉をありがとうございます!
先んじて、ブログ掲載のご相談に関してお返事させていただきますと
掲載に関してはもちろんOKなので、ブログの読者様にとっても関根さんにとってもよりよい記事になるお手伝いができるのであれば非常に嬉しく思います。
個人情報に関しても、名前だけイニシャルとかにしていただけたら十分です。
私が短期間での気づきがあるととても褒めてくださって心底嬉しいです。
とはいえこうして関根さんにもかなりお世話になり、自分の身近な家族友人にも世話になり・・・
ですが関根さんから見て少しでもわたし自身の成長が見て取れるなら、なんだかほっとします。
「◯◯さんが自分自身のことに気づき、学び、実践し、変化のあとに着いてくるもの」とのお言葉ですが、本当にまさにその通りだと感じます。
なんとなくですが、今の彼は「私がだめならだめ」という感じが日常でも見受けられるので
私は自分のテーマや軸をずらすことなく生活して実践したあとに、結果がついてくるのかなと思いました。
とはいえこれも最初にお会いしたときのセッションで関根さんから教えていただきましたよね。
あのときはなかなか理解できませんでしたが、今になると、この意味がとても身にしみてわかります。
また「瞑想」のような目を閉じる時間、早速明日からやってみようと思います。
楽しいことやすきなことをイメージしてみます!いつもありがとうございます。
重ね重ね、ブログへの掲載の承諾と多大なるお心遣い、ありがとうございます!
理解を深めることって、実践、チャレンジの先に待っているものなんですよね。いくら言葉では理解できたとしても、なんとなくイメージはできたとしても、実際にやってみないと味わえないものってたくさんあります。
最後の「瞑想のような目を閉じる時間」というのは、前回のメールで「朝のルーティンとしてあたたかいココアを飲み始めた」とおっしゃっていたので、「お!これは脳疲労解消と結び付けられるぞ!」と思い、ココアを飲みながら3分でも良いから目を閉じてみてくださいと提案させていただきました。
コーチングを受けたりセルフコーチングを日常でやりはじめると、最初はめちゃくちゃ頭を使うのでものすごく脳が疲れると思うんですね。
脳疲労があるとひらめきや気づきも鈍くなってしまうので、目を少し閉じるだけで脳疲労解消に役立ちます。
さらにただ目を閉じるだけだと結局はあれこれと考えてしまうので、せっかくだから「自分が幸せそうに笑っているイメージ」をしながら瞑想のような形がオススメです。
最速で変化するコツ
最速で状況を変えるコツは素直さと行動力です。この2つが備わっている人はたとえ今の状況がどんなにどん底だったとしても確実に着々と変化していきます。心が先で現実が後か、現実が先で心が先かはケースバイケース。「今の状況は自分自身が作ってしまったもの」と納得できた人から変わり始めます。 pic.twitter.com/htjNd5WkHa
— 関根 浩平|恋愛相談&結婚&マインドコンサル (@cekineco) November 23, 2019
心が先で現実が後か、現実が先で心が先かはケースバイケース。「今の状況は自分自身が作ってしまったもの」と納得できた人から変わり始めます。
僕はこれまで733名以上の方々とセッションをさせていただきましたが、最速で状況を変えた人は「素直さ」と「行動力」を持った人でした。
意識高い系のお客様が多いので緊張して胃が痛くなる話【現実が変わらない原因も】の記事でもお話しましたが、手前味噌で申し訳ありませんが、皆さん非常に意識が高い方ばかりです。
というよりも、意識高い系の人じゃないと僕のところには相談に来られないと思います。
今回の場合、Tさんはとても素直な心をお持ちの女性で、会話の中で「でも」「だって」を使って自分の気持ちを肯定させるような発言が一切なかったんですね。
例えば、「自分の気持ちをノートに書いてみるのはどうですか?」という提案に対して、Tさんが「でも仕事が忙しいから…」や「だって彼が問題なのになぜ私がなにかしなきゃいけないの?」と言っていたらどうだったでしょうか?
悩んでいるのは僕ではないので、「あくまで提案しただけだから、やりたくないならやらなくても良いんじゃない?僕の幸せには関係ないのでね」となってしまいますよね。
決して「イエスマン」になれということではなく、目標を実現させるためにほんの少しだけだったとしてもできることは全部やってみてもらいたいのです。
ちなみに、「この壺を買ったほうが良いですよー?」や「これを買うと幸せがやってくるので…」みたいな提案には乗らないほうが良いです(笑)
そこは「NO」と言える日本人になってください。
見極めるポイントは、自分の思考や行動に直結するもので、それが他力本願にならないものです。
そんなこんなでこちらのTさんも「この方は必ず変化できる人だ」と確信したわけです。
今回このようにリアルお客様の声を掲載させていただくことで、普段僕には出せないテイストの記事を書かせていただくことができました。
そして「こんな風に人は変わっていくのか、気づきを得ていくのか」という流れの参考にもなるかなぁと。
セルフコーチングを実践されている方、何かに悩んでおられる方はこのTさんのメールを熟読されることを心からオススメします。
ちなみにですが、現在Tさんが行なっているワークは「あげまん女性」へのステップでもあるのです。
自分自身がコーチングを受け、コーチングを学び、セルフコーチングの技術を高めることで、彼に対してもコーチングができるようになります。
もちろん彼だけでなく、お友達や職場等での人間関係においても効果的にスキルを発揮できるようになります。
現実を変えながら幸せな人生への道を駆け上がっていただけたらこんなに嬉しいことはありません。