こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
付き合いが長くなってくると、「そろそろ同棲しよかー?」なんて話になることもあると思います。
HSPの人が「好き」という気持ちが気質の問題点を上回った場合は積極的にこうアプローチすることもあると思いますし、非HSPである相手が同棲の誘いをしてくるかもしれません。
こんな状況が僕にもありまして、約4年間同棲の末に結婚しました。実際に同棲を始めるにあたって、これはしんどいなぁと思うこと、これは案外いけるなぁと思うこと、これらを「心得ておくこと」として僕の体験談を交えて5つお話していきますね。
HSPの人はもちろんのこと、恋人がHSPという場合にも役に立てると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
① 寝る時はどうするか問題
理想の眠り方があるなら、同棲前に話し合って理解を求めよう
僕の場合なんですが、急きょ一緒に住むことになりまして、準備もなにもする余裕もなく同棲がスタートしました。
その理由については下記の記事を読んでいただけるとお分かりいただけると思います。
HSPである僕は、誰かとくっついているのがあんまり得意じゃないんです。
くっついているとまるで体が拘束されているようで、自由に動き回れるパーソナルスペースが欲しい!と心の雄叫びがあがります(ちょっと大げさかも)。
ですが、当時僕はごく普通のシングルベッドで寝ていたので、寝床は1つ。
来客用の布団もありませんでしたし、何より妻(当時は彼女/以下:彼女)は「同じベッドで寝ようよ!そうしようよ!」タイプだったので、リビングのソファで寝ることもできなかったわけですね。
僕の気持ちとしては、「寝床は別々がいい!」です。
もっとワガママを言わせてもらうと、寝る部屋も別々のほうが心が喜びます。
彼女と一緒に寝たくないとかそういう気持ちじゃなくて、ただただ僕の中での問題…。
咳をしたら起きちゃうかな?とか、同じベッドで寝返りをしたら起きちゃうかな?とか、寝息的なものが気になるなぁとか、自分の寝息とかいびきとかで迷惑かけないかな?とか、とにかくいろんなことを考えます。
なので、はい、疲れます。
先に彼女が眠っていて僕が後から寝ようとすると、
うわっ!ど真ん中で寝てる!!!
こんなことは日常茶飯事で、仕方なく少しだけ残しておいてくれた30cmぐらいのスペースをうまいこと使って寝ます。ちなみに僕、そこそこガタイがいい。
とにかくなかなか眠れないし、疲れるしでそこそこ大変な思いをするので、まず寝る部屋は一緒なのか、寝るベッドは一緒なのか、自分の正直な気持ちと相手の気持ちを出し合って、できる限りお互いが納得のいくところを探してみてください。
睡眠、めっちゃ大事です。
② 1人きりになれる部屋はあるか
1人きりになれる部屋がなければ、情報のシャットアウトを。
相手のことがどんなに好きでも、HSPの人は1人きりになる時間が必要です。
「好き!」「ずっと密着していたい!」ぐらいの感情の高ぶりがあったとしても、知らず知らずのうちに心が疲れていて、エナジーチャージが必要な状態になっていたりします。
1人になれる時間があるなら、まずはその時間を大切に使うことはもちろんのこと、1人になれる部屋が別であるならば、1日30分間だけでも1人になってリラックスできると、後々になって疲れが格段に違います。
とはいえ、ここは言わずもがなですが、無断で1人の時間を作るのはHSPかどうかは関係なく、人付き合いにおいてはマナー違反かなと。
HSPの人であれば、「こんな態度を取ればこう思われるかも」という想像は得意中の得意だと思うので、「相手がどう感じるか」もしっかり意識してくださいね。
③ 気遣いオンリーになってしまわないこと
気遣い5コ:求める2コ
HSPの人はよくやってしまうんですが、呼吸をするレベルで無意識に気遣いをしてしまうと思います。
ぶっちゃけてしまうと、「相手に喜んでもらいたい」という気持ちよりも、「そんなの関係なく、無意識にしちゃうこと」のパーセンテージのほうが高いのかなと思います。
もちろん愛情によって「相手に喜んでもらいたい」と気持ちはどんどん強くなっていきますが、その気持ちが50%を超えるのはかなり稀なのかなと感じます。
それでいて、内心は求めていることがあったとしても、HSPの人はそれを相手に伝えるのが苦手だったりもします。
めっちゃキレなきゃ本音が言えない、本当に嫌いな相手にしか強く言えない、みたいな人も大勢いるので、好きな人であればなおさら、自分のワガママなんて言いにくいものですよね。
(僕は言いますが笑)
でですね、意識しなくても気遣いはたくさんすると思います。それが相手が求めている気遣いかどうかに関わらず、自分の心がそう感じるままに気遣います。
これだけだとパワーバランスが崩れて、HSPの人が不満に思うだけでなく、非HSPである相手も不満が蓄積されていくんですね。
「俺(私)はなんなの?」とか、
「俺(私)のこと好きなの?」とか、
こういう疑問を急に投げかけられたりします。
昔の僕が完璧にこのパターンで、相手に何も求めることがなかったんです。多少はありましたけど、僕が求めているレベルのことが、相手にとっては「求められている」に含まれないようなレベルだったようで。
怒られましたよ、よく。笑
なので、気遣いを5コしたら、2コ相手になにかを求めてみてください。
ハグでもいいですし、「好き」という言葉をもらってもいいです。行きたいお店があったら「一緒に行こう?」でもいいですし、食べたい料理があったら「これ食べたい!作って?」と甘えてみてもいいです。
大丈夫です、嫌われませんから。
なんなら、この「求める」をサボるほうが嫌われますからね。
…そう、当時の僕に言い聞かせるつもりでこれを書いています。笑
④ 共有すること
自分の価値観も相手の価値観も大切に。
物理的なものからそうでないものまで、できる限りのことを共有する意識を持ってください。
具体的にあげると、
お金の価値観
恋人の価値観
同棲の価値観
休日の価値観
仕事の価値観
自分のスケジュール
相手のスケジュール
とくに大事なのはこのあたりです。
法に反すること、明らかにモラルに反すること以外の価値観に正解も不正解もないです。
なので、相手の価値観を否定するのも違うし、相手から自分の価値観を否定されるのも違くて、それぞれが生きてきた人生や経験から価値観は形成されている、ただの「物の見え方」です。
他人同士が一緒に暮らすわけですから、価値観なんて違って当たり前です。
大切なのは、相手の価値観をどう理解し、どこまで歩み寄れるのか。この合戦です。
価値観以外にも、それぞれのスケジュールの共有は必ずしといたほうが良いです。とくにHSPの人は不安になりがちなので、1人で悶々としていたらネガティブの雪だるまが出来上がります。
大きくなった雪だるまが溶けるには時間がかかるので、大きくなる前にしっかりと共有できることを共有し、自分の不安に思う気持ちを伝え、少しだけでも理解してもらってください。
⑤ HSPでも慣れてくる
大丈夫。人間は慣れる生き物だ。
HSPの人は、同棲に対して何らかの不安を抱いていると思うんですが、結論からいうと大丈夫です。
なにが大丈夫なのかと言いますと…
人間、慣れてきます。
僕は結婚不適合者だと思っていました。人と住むのも嫌でしたし、ほぼ常に一緒の空間にいることもしんどいと思っていましたが、1年もすれば慣れてきます。
慣れるまでにたくさんの壁が立ちはだかってくると思います。
ですが、「伝える」「伝えてもらう」「理解しようとする」「理解を求める」を2人のコミュニケーションとしてしっかりと取っていくことで、だいたいのことはクリアになります。
仮にクリアにならない場合は、選ぶ相手が違っていただけの話で、今度はもっとバージョンアップした良き理解者の恋人を作ったらいいんです。
「え!モテないからこの恋愛に命をかけてるんですが!」という方がいましたら、僕のブログの恋愛関連のブログを読み漁ってください。
読み漁っていただければ、少なくとも3ヶ月以内には恋人ができるノウハウとマインドは手に入りますので。
「恋愛系」の記事はこちら
HSPは欠点ではない
HSPは何かと欠点みたいに扱われることが多いんですが、逆です。真逆です。
利点ですし、スペックです。
シンプルにいうと、深い思考、洞察力、視野の広さがあるから疲れるだけであって、スペックがあった上での裏側ってだけです。
その裏側が繊細さや敏感さなわけですね。
なので今は「こんな自分がイヤ」と思うかもしれませんが、HSPだからこそできること、感じ取れることに注目してみてください。
それは同棲だけでなく、恋愛、すべての人間関係にも効果的に活用できますので。
「こうでなきゃいけない自分」なんてものもないので、固定観念を捨ててHSP気質の生き方を楽しんでください。そして、良い恋愛、そして同棲を楽しんでくださいね。