こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
自立という言葉を耳にしたことは多いと思うのですが、では果たして自立とはなんでしょうか。そしてどのような状態のことを「自立している」と言えるのでしょうか。
今回は、自分の人生がなかなかうまくいかないと考えている人、自由を手に入れたいと思っている人、幸福感を手に入れたい人に向けて、正しい自立の考え方についてお話していきます。
自立とは?
まず、自立の意味や定義から見ていきましょう。辞書には次のように書かれています。
他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。「精神的に自立する」
もっと噛み砕いて言いますと、他人に縛られず、そして他人から支配(命令)されず、誰の手助けも借りずに自分自身の力だけで生きていくことです。
ここで勘違いしないでいただきたいところは「誰の手助けも借りずに」という部分なんですけど、これは「誰の手も借りてはいけない」ということではなく、「誰かの力で物事を選択することや誰かがいないと生きていけないというような精神」という意味合いです。
よく聞く言葉で言えば「依存」です。依存と自立は真逆で、依存がある人は自立できておらず、自立している人は依存していないということになります。
すべての自立は難しい
意味や定義は理解していただいたと思いますが、なにもかもすべてを自立するのはとても難しいです。このようなコンテンツを書いている僕もすべてを自立できているわけではありません。我ながら「甘いなぁ」「もっと自立しないと」と思うことがしょっちゅうあります。
初心に戻るじゃないですけど、このように文字にすることで再認識したり、新たに学んだりするのです。そして1歩ずつ完全自立に近づいていこうと。
理想があるなら自立にチャレンジしよう!
一度にすべてを自立するのは不可能に近いと言えますので、まずはどの部分で自立していくかを決めることがファーストミッションです。
例えばいつも恋愛で悩んでいる人は、必ず悩む理由やうまくいかない原因があります。そしてその原因は自分自身にあるということを認めましょう。「自分を責める」ではなく「認める」です。
ここでの一番のポイントは「人のせいにしない」ということです。責任を人になすりつけるとどうなってしまうと思いますか?
1、成長できない
2、同じことの繰り返し
3、悩む人生
4、幸福感を得られない
ここで挙げた4つすべてを手に入れてしまうことになります。不要なものを手に入れて、必要なものを手に入れられないのでは幸福感が得られないどころか、どんどん嫌な自分になり、人が離れていき、怒りと虚しさだけが残ってしまうということにもなりかねません。
2種類の自立
さて、自立に2種類に分けられます。
精神的自立
経済的自立
精神的自立というのは、誰かに依存せずに自分の判断によって物事を動かしていくこと、決めていくことです。そして経済的自立というのは、経済的な支援を受けずに自分の稼ぎだけで生きていくことです。
わかりやすく親子の関係を例に出してみます。
実家に暮らしている大学生。いろいろやりたいことはあるが、親が理解してくれずモヤモヤ、そしてイライラしています。なんとか理解してもらえる方法を考えて日々を過ごしています。それに学生だからお金もありません。
あくまでこれは例ですが、このような人は実際に結構居て、相談に来られるお客さんの中にも似たような事例は山程あります。
感情論で接するならば「理解してあげてほしい」「もっと真剣に話を聞いてあげてほしい」と言うかもしれませんが、悩みや困難は感情論ではほとんど解決しません。解決というより今回のケースは考え方を変えることが解決になります。
まず、2種類の自立に当てはめてみると、精神的自立と経済的自立のどちらも自立することができていません。この大学生は実家ぐらしということで、ある程度の生活の保証はしてもらい、もしかすると学費の工面もしてもらっているかもしれません。さらには学校関係のことで両親の支えももらっているはずです。
「衣食住の世話、生活の支えはしてほしいけれど自分の思い通りにしてほしい」
理性的に考えると、このように言っているのと同じになってしまいます。会社で言えば、「しょっちゅう寝坊はするし仕事もダラダラやるけど、月給50万円はほしい」と会社に直訴して、OKをくれる会社はありますか?まずありえないことですよね。
自分の思い通りにしたい、親の指図は受けたくないということであれば、精神的自立と経済的自立をするしか方法はありません。
アルバイトでお金を稼ぎながら一人暮らししている人は大勢います。経済的自立をし、離れて暮らしていても自分のすることに両親があれこれと言ってくるのであれば今度は精神的自立です。
親子の縁は切りたくて切れるものではありませんが、上手に線引きすることはできます。その線引きをし、人から支配されずに自分で物事を決断していくことが精神的自立です。
感謝よりも先に文句は不幸の元
上の例でもそうなのですが、自分の気持ちばかりが優先してしまい、自分がしてもらっていることへの感謝の気持ちを忘れてはいけません。してもらうのが当たり前、勝手に産んだのは親なんだから当たり前などなど、いろいろな意見をネット上でも目にしたことがあります。
異性問題にもよくありますよね。ご飯作ってもらうのが当たり前、家事をするのが当たり前、お金を稼いでくるのが当たり前、etc…
自分自身のすべきことを当たり前と思うのは良いのですが、してもらっていることを当たり前と思ってしまうと必ずトラブルになります。夫がお金を稼ぎ、妻が家のことをするなど家庭によって役目はあると思います。役目だから感謝をしなくても良いのかというとそれは違いますよね。
世の中に魔法はありませんが、もし魔法が存在するのであれば僕は「言葉」と「行動」だと思っています。感謝の言葉、ねぎらいの言葉、協力する姿勢など、相手の気持ちを温かくし、「もっと頑張ろう!」と思ってもらえることが言葉と行動でできるのです。
先程の例で言えば、自分の言葉や行動を変えればもしかしたら両親は自分の話をもっと聞き入れてくれるかもしれませんし、譲歩してくれる部分が話し合いで見つかるかもしれません。
自立は考え方を変えることから
このように、考え方を変えるだけで解決の糸口が見えたり希望が見えたりします。そして多くの悩みやトラブルは「考え方に難があり」なことが実はとても多いのです。
これは簡単な仕組みでして、結果を作っているのは行動で、行動を作っているのが思考(考え方)だからです。つまり、思考が変われば行動が変わり、行動が変われば結果が変わるということですね。
悩みを解決したい、理想を手に入れたい、幸せになりたいという人は、様々な視点で物事をよく見て、思考を変えて、その思考によって導き出された行動をし続けてみてください。
そうすればきっと、結果が変わってくるはずです。