こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
変わってほしい人っていますよね。
自分の子供、職場の上司や後輩、恋人、友達…etc
そもそもの話、「人を変えたい!」と強く願うのであれば、自分自身が先に変わっていける努力をしなければいけないのですが、自分自身をどのように変えたら良いのか、なにをどうすれば良いのかで悩んでしまう人も多いかと思います。
今回は、「自分自身が先に変わる」ということを念頭に置きながら、人を変えるための選択肢を挙げていきます。
人を変える方法
大きく分けると、人を変える方法は2つあります。
ひとつずつできる限りわかりやすく書いていきますので、自身の経験や現状と照らし合わせながら読んでみてください。
(1)恐怖心を仰ぐ
最も簡単な方法であり、一番選択されている方法がこの「恐怖心を仰ぐ」です。
ママと子供をイメージしていただくとすごくわかりやすいと思うのですが、子供を変える(言うことを聞かせる/悪いことをしない)ために、「◯◯したら怒るよ!」というように、子供に恐怖心を植え付けます。
それがすごく恐ければ、子供は「怒られたくないから言う事聞かなきゃ」という考えになり、言うことを聞くようになるかもしれません。
上司と部下のような関係でも言えます。
部下のミスや部下の気に入らない部分に対して怒鳴り散らし、「ふざけるな!」「お前なんか会社辞めちまえ!」と散々なことを言う上司も世の中にはたくさん存在します。
そこですぐに会社を辞めてしまう部下もいるとは思いますが、家庭がありそう簡単に仕事を辞められない人、我慢強い人、真面目な人であればなんとか耐えようとします。
そして明日は怒鳴られないように反省することもあるはずです。
この「恐怖心を仰ぐ」メリットは即効性です。
場合によってはその場で言うことを聞かせたり、すぐさま相手の行動を変えさせることができるかもしれません。
物事の多くは表裏一体ですから、メリットがあればデメリットもあります。
この方法のデメリットは、「怒られないために隠し事をするようになる」というのが最大のデメリットです。
しょっちゅう怒られている子供であれば、パパやママに怒られるからと怪我や病気を隠したり、点数の低いテストの答案を隠したり、嘘をついたりして怒られないようになんとか逃れる方法を考えるようになります。
「ずる賢くなる」なんて言い方もします。
上司と部下の関係であっても、ミスを隠そうとしたり、失敗に対して嘘をついて責任転嫁したりといった「逃げの姿勢」を取るようになります。
(2)潜在意識にはたらきかける
「潜在意識にはたらきかける」と聞くと難しく聞こえてしまうかもしれませんが、かんたんに言うと「相手が無意識に変わろうとする」ということなんです。
そんなことできるの?と思うかもしれませんが、この方法を知らず知らずのうちに行なっている、なんてこともよくある話なのです。
たとえば、パパとママが子供に対して「人に優しくできる子、人に親切にできる子に育ってほしい」と切に願っていたとします。
そんなときパパやママは、自分から積極的に子供に対して優しさや親切さを見せ、子供にそれを肌で感じてもらいます。
余程印象に残る出来事でない限り、一度では潜在意識に伝えることはできませんので、これを何度も見せ、言い伝えていくことで子供の潜在意識へと入り込んでいきます。
すると子供は、人に優しくしたり親切にしたりする必要があると自分自身で判断したとき、パパとママの姿や言い伝えを思い出し、すかさず自分にできる最大限の優しさを表現できるようになるんです。
これが「潜在意識にはたらきかける」ということです。
上司と部下においても同じです。
ミスばかりする部下に対して、上司が「いつでも相談できる空気感や環境」と「ミスをしてしまう理由」をしっかりと考え、部下の潜在意識に「温かさ」や「信頼」を植え付けることができれば、部下のモチベーションは上がり、きっと結果は変わってきます。
この方法のメリットは、「相手を根本から変えられやすい」ということです。
何の根本かというと、意識、思考、行動の3つです。
潜在意識というのは別名「無意識」ですから、潜在意識に植え付けられた(入り込んだ)ことは無意識でできるようになっていきます。
一方デメリットは、一定の期間(時間)が必要ということです。
何らかを相手に伝えた瞬間は「顕在意識(有意識)」になりますので、それを潜在意識(無意識)に植え付ける期間が必要となります。
どちらの方法が良い?
まず、2つの方法を以下の表に簡単にまとめてみました。
人を変える方法 | メリット | デメリット |
(1)恐怖心を仰ぐ | ・即効性がある | ・怒られないために隠し事をするようになる |
(2)潜在意識にはたらきかける | ・根本から変わりやすい | ・一定の期間が必要 |
このような感じです。
一見すると「(2)潜在意識にはたらきかける」が良いんじゃないの? と思うかもしれませんが、方法の難易度は別にして、両者のバランスや柔軟性が最も大切です。
つまり、(2)の方法を継続しておきながら(1)の方法を取るべきときにとる必要もありますし、(2)の方法だけを取ったほうが良いこともあります。
ただし(1)の方法だけを取り続けるのはあまり良い結果をもたらさず、「変えたい側の支配欲」だけが独り歩きしてしまうことにもなります。
自己成長にも繋がるのは?
人を変える上で自己成長にも繋がるのは、「(2)潜在意識にはたらきかける」の方法です。
なぜ自己成長に繋がるのかと言いますと、相手の潜在意識にはたらきかけるということは自分自身が先に変わらなければ実現できないものですし、地道な努力を継続して行っていかなければいけないからです。
「(1)恐怖心を仰ぐ」の方法は、八つ当たりや先ほども挙げた支配欲、自分の思い通りにならないとイヤといった自己中心的な思考である可能性も非常に高いのです。
この方法しか取れない人は間違いなく「相手を良い方向に変えたい」のではなく、「相手を自分の思い通りになるように変えたい」という気持ちでしょう。
これでは本末転倒。良い関係を築き上げることもできなければ、信頼や尊敬されることもなく、日に日に嫌われていくはずです。
「人を変える」というのは、自分の思い通りにすることではありません。
相手がより良い方向に進んでいくためのサポートやアドバイスなのです。ですからまずは自分自身のマインドを整え、多くを学んでいる必要がありますし、これからも多くの学びを得ていく姿勢が必要です。
後記
今回のこのお話は、普段口頭でお話することが多く、このように文字にするのは初めてだと思います。ですが、この方法自体は決して真新しいものではなく、多くの人が自然にしていることなんです。
口頭で話したとき、多くの人が「ああ、確かに!」と納得し、自分自身の在り方や相手への接し方を再認識してくださる姿を見ると、僕としては「よかった〜」と安心します。
今回こうしてブログで書くことにより、僕自身が再認識できる良い機会になりました。