こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
いじめには「いじめ被害者」と「いじめ加害者」がいます。
我が子はどちらにもなってほしくないと願うのが親心だと思うのですが、残念ながらお子さんがいじめ加害者になってしまうことがあるかもしれません。
そんなとき、親としてどのような対処をするか。
今回はこのテーマで話をしていきますね。
ただ罰を与えることが適切な対処とはいえない
まず結論からです。
自分の子供がいじめ加害者になってしまった場合は親としてできる対処をしましょう。対処というより心のケアです。いじめた側を擁護するつもりはないのですが、理由によってはケアが必要で、根本をしっかり読み解いていただきたいなと思います。でなければ、いじめ加害者の心がもっと荒れてしまいます。
— 関根 浩平|恋愛相談&結婚&マインドコンサル (@cekineco) December 9, 2019
対処というより心のケアです。いじめた側を擁護するつもりはないのですが、理由によってはケアが必要で、根本をしっかり読み解いていただきたいなと思います。でなければ、いじめ加害者の心がもっと荒れてしまいます。
こんな風にTweetしました。
よく、評論家や専門家がこぞって「いじめ加害者には罰を与えなければいけない」と言いますが、僕はこれはあくまで「いじめ被害者目線」+「表面上の建前」に過ぎないと感じています。
というのも、たしかにいじめ加害者に罰を与えなければ、いじめ被害者側の気が済まないかもしれません。
ですから、罰を与えることを否定しているわけではありません。
大人のいじめの場合、法に触れる行為があれば逮捕されることもあります。
子供のいじめの場合は、高校生以上であれば退学や停学などの罰を受けることもあります。
いじめの場合は、もちろんいじめ被害者が優先です。そのいじめによって傷ついた心のケアをし、いち早く平穏な生活に戻ってもらえるように周りの大人の協力が必要です。
今回は「いじめ被害者」側の視点や気持ちではなく、「いじめ加害者」側の今と今後の人生の話です。
僕はもっともっといじめ加害者のほうにもフォーカスしていかないと根本的な問題はずっと解決しないままだと思うんですね。
例えが悪いかもしれませんが、覚せい剤の使用・所持で捕まった人がいたとして、2回目以上であれば実刑になることが多いのですが、刑務所に入って罪を償っても本人や家族からしたら根本的な問題は解決していません。
だからこそ薬物専門の病院があって、そこで根本的に薬物を断つように入院する人もいるのです。
これと同じというわけではありませんが、罰を与えることだけが対処とは言えず、根本から「いじめ」という行為を断っていくために親としてなにができるのかが重要です。
いじめ加害者の心理とは?
いじめ加害者の心理はひとつではありません。
ケースや理由によって心理が変わりますので、大まかなものを挙げていきますね。
いじめ加害者の大まかな心理 |
(1)相手の痛みや気持ちがわからない |
(2)欲求不満感 |
細かく分けるともっと無数にあるのですが、大まかにはこの2つです。
たとえば、家庭で両親の仲が悪かったとします。
子供心としては「喧嘩しないでほしい」「家に居たくない」と思っています。ですが多くの子供はこの気持ちをどこかにぶつけることができません。
結果として、この気持ちが「いじめ」に繋がってしまう子供もいますし、逆に深い悩みを抱えて精神的に病んでしまう子供もいます。
他にも、自分はやりたくないことなのに親から何かを強制させられている場合も「いじめ加害者」の心理としてはあります。
シンプルにいうとストレス発散です。他に楽しいことを見つけられずに「いじめ」に楽しさを感じてしまうようになると、どんどんエスカレートしていくいじめに繋がってしまいます。
親に問題はない?子供だけに問題がある?
親御さんが「いじめ」に対してどう思っているかです。
少し厳しく言わせていただきますと、「私、もしくは私たち夫婦は悪くない。子供が悪いんだ」と遠回しに思っている親御さんも一定数存在します。
この場合、一番可愛そうなのは子供です。
子供にとって親の影響力はものすごく大きいです。ですから、いじめの原因で最も多い理由は「家庭環境にある」ということも頭に入れておいていただきたいのです。
母子家庭だから仕方ない、父子家庭だから仕方ない、共働きだから仕方ない、こういう気持ちもあるかもしれませんが、同じような環境でもいじめ加害者になっていないお子さんもいるということを忘れないでいただきたいです。
とはいえ、親御さんを責めるつもりもありません。
親としてできる適切な対処とは?
冒頭の結論でお話しましたが、親としてできる適切な対処は「子供の心のケア」です。
いくつか質問させてください。
ぜひ上の6つを自問してみてください。
心のケアの第一歩
それは、会話・コミュニケーションです。
子供は「話を聞いてもらえない」「どうせ否定される」「やりたくないことをやらされる」と日常で感じていると、やるせない気持ちになり、心が荒れていきます。
難しいのですが、お子さんがなにか考えているのか、何に興味があって何が好きなのか、何に興味がなくて何が嫌いなのかなど、お子さんの話をよく聞いてあげてほしいのです。
本心を引き出す質問力
子育てが上手なお父さんお母さんは、子供の本心を引き出す質問力に優れています。
このスキルを専門用語で「コーチング」といいます。自問をして自分自身の本心を引き出すスキルを「セルフコーチング」といいます。
子供が本心から楽しいと思えることを引き出す場合のサンプルを挙げておきます。
●どうしてそれをするとワクワクするの?
●どんな風にワクワクするの?
●それをしているとき、どんな気持ちなの?
こんな感じです。
ですが、小さいお子さんであれば「楽しい」と思えることはパッと浮かぶことが多いのですが、中学生以上になるとパッと浮かばず悩む子も多いです。
こんなときは深堀りして質問の工夫をしていきます。
●テンションが上がるときってなにをしてるとき?
●どんなタイプの人が嫌い?
●どんな大人になりたい?
このように、お子さんも考えながら話せる質問を会話の中に入れ込んでいくのです。あくまで自然な会話の中です。くれぐれも面接みたいにならないように気をつけてくださいね。
自分の生活に満足できればいじめる気持ちは消える
今回はせっかくなんでコーチングテクニックも解説しましたが、他にもコーチングやセルフコーチングのテクニックについて書いている記事もありますので、ぜひチェックしていただけたらと思います。
いじめ加害者は、必ず理由(原因)があって人をいじめています。必ずです。
この理由が家庭環境によるものなのか、本人の先天性の個性の問題なのか、はたまたそれ以外の問題なのかは深く読み解いていかなければわかりませんが、必ず原因を知っていくことはできます。
子供をただ責めるだけでは本当に気持ちは話してくれないでしょう。
子供に無関心ならばまたいじめを繰り返すか、自暴自棄になってまた別の問題を起こしたり、結果的に本人が苦しんでしまう行動をしてしまうでしょう。
そうなる前に親御さんにお子さんの心のケアをしていただきたいのです。
そのためにもまず親御さんが意識を変え、質問力を高めてください。質問力は一生モノのスキルです。
お子さんの能力を引き出すことも、生きがいややりがいを引き出すこともできます。もちろんお子さんだけでなく、自分自身、配偶者、その他の人だって可能です。
僕が行なっているセッションでコーチングを受けることもコーチングを学ぶこともできますので、まずは一度お気軽にご相談いただけたらと思います。