こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
HSPの気質を持った人は、人の顔色を気にしてしまったり、細かなことを気にしてしまったりすることで、ドッと疲れやすい傾向にあります。
1人になった瞬間に、「はぁ〜」と無意識についているのではないでしょうか。
そんな僕も完全にHSPで、5年ぐらい前まではものすごく苦しい思いをしていました。人体実験のごとく、自分の身体でいろいろと実験をしながら見つけ出した答えもあります。
HSPの特徴については下記で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
今回は、HSP気質で「疲れた」とついついネットで検索してしまった方へ向けて、HSPの特徴がデメリットからメリットに変わる視点を、HSPの専門家である僕からプレゼント(という名の提案)させていただきますね。
「治したい」と思うと苦しむジレンマ
先日、一番にお伝えしたことをツイートしました。
ホリエモンこと堀江貴文さんはADHDの気質を「多動力」に変換し、マイナスをプラスに変えています。
HSPの気質はざっくり言って「気にしい」。
僕はHSPですが、気にしいを治すよりも、気にしいを「細かな視点」や「他人が気付きにくい視点」に変換してそれを生かして生きるほうが楽ですよー。
— 関根 浩平|恋愛相談&結婚&マインドコンサル (@cekineco) February 3, 2020
あるひとつの物事に対して、ポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかは自分自身です。
一見するとHSPは不幸になる要素を兼ね備えていたり、生きづらさや悩みを引き起こす特徴があるかもしれません。
ですが、HSPというものは「気質」なので、HSP自体に良し悪しや幸不幸はありません。
それなのに、「治したい」「こんな私イヤだ」と思ってしまうと、ネガティブがネガティブを呼び、余計に疲れたり人生を悲観したりするようになってしまいます。
これはまさしくジレンマそのもので、治したいと思えば思うほど苦しくなってしまいますので、まずは自分自身を認めてあげましょう。
「私はこういう人間です!」
敢えて誰かに言う必要はありません。
胸を張って自分自身の心の中で宣言することで、「さて、ここからどうするか」という思考や行動の指針が見えてきます。
HSPの良い点に目を向ける
さて、ツイートに、
と書きましたが、悪い点に目を向けるなら「気にしい」「他人の顔色を伺う」「人の感情と同調しやすい」あたりです。
ですが、これらを裏側にしてみることで「細かな視点を持っている人」「他人が気付きにくい視点がある人」へと早変わりします。
もっとあります。
●空気が読める
●共感力がある
●人の気持ちがわかる
●気遣いができる
視点を変えてみるだけで、これだけの良い点が挙がります。
では、ここで質問します。
「自分はHSPだから空気を読みすぎちゃってすごく疲れる・・・」と思うのと、「自分はHSPだから空気が読める。だからここでも空気を読んで対応しよう」と思うのとでは、どちらが幸せに生きていけると思いますか?
答えはもちろん後者です。
「自分は空気が読める」というベースがあることで、自分の中で選択肢を持つことができるのです。
【B】敢えて空気を読まない
そうなんです。「自分はHSPだから空気を読みすぎちゃって疲れる」と思い込んでしまっている人は、選択肢がひとつしかありません。
急きょ5km歩くことになったのと、始めから「今日は5km歩くぞ!」と意気込んで歩いたのとでは、全然疲れ方が違います。もちろん精神面も全然違います。
わかった上で空気を読むことで、「ここまでは空気を読もう」という線引きをすることも可能ですし、勇気を持って敢えて空気を読まないという選択をすることも可能です。
今は「空気を読む」で例えましたが、他の特徴に関しても同じです。
自分の中で「ON」「OFF」スイッチをつくる
これは僕がご相談者に対して実際のセッションで行なっていることなのですが、自分の中で「ON」と「OFF」のスイッチを作るのがオススメです。
文字だけで説明するのが難しいのですが、ロジックだけは説明しておきますね。
僕の場合で説明します。
HSPなので、気を抜けば常にONの状態です。
外に出れば「目が後ろにもついてるの?」と友達に驚かれるレベルで、後ろからの足音が聞こえなくても若干の空気の流れの変化に気付いたり、人といれば「話すべきタイミング」「聞くタイミング」「なにを言うべきか」などを常に考えています。
当然のことながらめちゃくちゃ疲れます。早くお家に帰ってパーソナルスペースに閉じこもりたくなります。
ですが、疲れている日や疲れたくない日は敢えてOFFにしてしまいます。
とはいえ、「OFF=ゼロ」ではなく、「OFF=50%〜60%」として捉えてください。イメージとしては、「OFF=HSPじゃない人」ぐらいということです。
どのようにしてOFFにするのかというと、「自分の感情を大切にする」ことで意図的にONからOFFへと切り替えることができます。
例えば、討論などで「この場は自分のペースに持ち込みたい」と思えばOFFにしますし、デートなどで「この場は楽しみたい」と思えばOFFにします。
これには訓練が必要なのですが、HSPの特徴よりも自己重要感を一時的に高めることで、HSPのデメリットを封じ込めてしまうというテクニックです。
先程も言いましたが、OFFだとしても普通の人レベルには空気を読んだり顔色を伺ったりするわけなので、すべて「わかった上で自分を出す」という選択を取っているのです。
さらっと宣伝ですが、セッションをお受けいただければあなたに合う「ON」「OFF」スイッチを読み解きますし、訓練もサポートをしながら行なっていきます。
自己流でやってみたいという方は、僕の方法をまずは一度試してみて、なんとなくの感覚を掴んでいただけたらと思います。
HSPが理由で疲れたときの対処法
最後に、HSPが理由で疲れてしまった場合の対処法についてもお話しておきます。
まず、お水を飲みましょう。風水でもなく、縁起物でもありません。
水は体内を浄化する効果もありますし、老廃物を排出する効果も代謝を高める効果もあります。
あとは当たり前ですが、よく眠りましょう。HSPの人は、「眠たい周期」と「眠くなりにくい周期」がコロコロと変わるかもしれません。眠れなかったとしても横になって目を閉じるだけでも疲労回復はするので、1日、2日夜はゆっくり過ごしましょう。
そして今度は精神面と思考です。
突拍子もないことを言うようですが、ムカついてください。「なんで私がこんな疲れを味わわなきゃいけないんだ!」と心の中で怒ってください。
そしてすぐに「もうこんなことで怒りたくない。少しずつ変わろう」と心に誓ってください。
怒っている自分も「イヤ」と嘆いている自分も認め、自分を俯瞰(客観視)しましょう。
俯瞰する方法は、今あなたがいる部屋の天井に自分の目だけを持っていくイメージをしてください。
自分が座っている場所、机やソファーの位置を上から見下ろすことで、一時的ではありますが強制的に俯瞰することができます。
それがあなた自身ですから、すべてを受け入れましょう。
その上で今回僕がお伝えした視点を、できれば今日から取り入れてみてください。
HSPを治そうとしたり否定したりするのではなく、使い方と捉え方を変えて活かしてください。
包丁だって使い方を間違えればとても危険ですし、凶器です。ですが、正しい使い方と包丁のメリットを活かせば、料理には絶対に欠かすことのできないアイテムになります。
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