こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
ネガティブな感情ばかりになっている自分がイヤだ、あれもこれもうまくいかなくて自然にネガティブになってしまう。
このようにネガティブな感情に悩まされている人は多いようです。
はじめまして、いつもブログを読んで勉強させてもらっています。私は30代後半で婚活をしている女性です。
結婚相談所に登録して2ヶ月が経ちました。ちらほらお見合いは決まるのですがなかなか真剣交際に至りません。
今回関根さんに相談したいことは、ネガティブになってしまっている自分の感情についてです。どんなことがあっても笑顔でいよう、明るく振る舞おうと思っているのですが、毎晩憂鬱になりネガティブな考えばかり出てきてしまいます。
『婚活大変だな』や『私は結婚なんてできないんじゃないか』などです。自分との向き合い方やネガティブな感情をどうやって消したら良いかわかりません。
ハッキリ言ってもらったほうが私は変われるタイプですのでお叱りやご指導をお願いします。
ブログを定期的に読んでくださっているというこちらの女性からご相談をいただきました。
ハッキリ言っても良い、お叱りとご指導をということなので、遠慮なくお答えしていこうと思います。
ドMと言わんばかりの心の縛り
ネガティブな感情に悩まされている方全員へ逆に質問をさせていただきたいのですが、そもそもどうして「ネガティブな感情=NG・ダメな私」と決めつけてしまうのでしょうか。
このご質問者の場合、恐らくですが次のような脳内になっていると思います。
↓
笑顔にならなきゃ。
↓
明るく振る舞わなきゃ。
↓
私こんなんで良いのかな?
↓
ネガティブな私ダメだなぁ。
このサイクルが脳内でずっと行なわれていると思います。
「笑顔でいなきゃ」や「明るく振る舞わなきゃ」というのは、ご自身で心がけていることであれば良いのですが、今はなんちゃって自己啓発がものすごく蔓延しているので、それで「笑顔」や「明るく振る舞う」を自分で強制しているのであればそれは少し問題です。
なんちゃって系は本も多いですね。
本質や原理原則、理論的なことは一切挙げずに抽象的なことだけ書いてある本もすごく多いので、なんちゃって系を読むくらいなら、子育ての本やマーケティングの本を1冊買って読み込んだほうがメリットは大きいと思います。
今回は敢えて「なんちゃって系」などの厳しい言葉を使わせてもらっているのですが、これには深い深い理由があります。
それは、さぞ正しいと思うようなことが間違った思い込みになり、それで苦しめられている人がうじゃうじゃいるからなんですね。
なぜ僕がこれを感じるかというと、セッションを受けられる人が教えてくれるからなんです。
そもそも、コーチングというのはコーチが相談者になにかを教えるものではないんですね。相談者の本心や悩みの答えを導き出す役目なので、なにかを教えるのであれば「コンサル」になります。
つまり、なんちゃってコーチもとても多いということです。
ちなみに、間違った思い込みというのはあくまで自分自身の中で判断されるものです。
「笑顔でいることが良い」というのが良い思い込みになって良い結果となる人もいれば、間違った思い込みになってガンジガラメになってしまう人もいるということです。
「ずっと笑顔でいたい!」という心がけは素晴らしいですが、「笑顔でいなきゃいけない」というのはそれは心がけではなく、自分の中での強制であって、その強制に苦しくなった瞬間から悩み始めます。
ですから、まずは一度「ネガティブな感情がダメ」「笑顔でいなきゃダメ」「明るく振る舞わなきゃダメ」という思い込みをフラットなものに変えましょう。
ネガティブな感情そのものは成功に左右しない
僕は引き寄せの法則でも「それ嘘ですよ!」みたいな記事を書くことがあるのですが、こういうものってものすごく多いんですね。
たとえば、次の2名を想像してみてください。
「ノーテンキに自分の好きなことを好きだなけやるのが良いんだな!それが自分にチャンスがやってくるんだ!」と日頃から思っているAさん。
「私は自信がない。だから選択したこともすぐに不安になってしまうけど、今できることをコツコツ続けていこう」と日頃から思っているBさん。
ポジティブとネガティブだけを見たら、「Aさん=ポジティブ」「Bさん=ネガティブ」です。
ちなみにAさんの思考はなんちゃって引き寄せの法則でよく言われていることなのですが、これは半分本当で半分ウソです。
半分本当の部分は「自分の好きなことを好きなだけやる」という部分ですね。
ですが、チャンスを引き寄せるためには「具体的な行動」「やりたくなること」「やったほうが絶対に良さそうなこと」を見つけ、これを行ない続けた結果チャンスがやってくるんですね。
ビジネスでうまくいった人はその部分をコンサルしていくのが難しいですし、美学にしたい(憧れの眼差しが欲しい)から「ノーテンキに」とか言ってしまうんです。
それでお金を多額に支払ったのに結局はそれを学ぶ前よりも状況が悪化してしまった例がものすごく多いです(借金を背負って苦しんだり、迷子ちゃんになってしまったり…)。
AさんとBさんの話に戻りますが、Aさんはポジティブだけど待ち受ける結果は「引き寄せ難民」や「目標実現」が難しい人になります。
一方Bさんは、ネガティブだからこそ自分のすべきことや自分に合ったやり方を分かっているので、自分なりの成功法則が見つかりやすい人になります。
つまり、ネガティブかポジティブかどうかは結果には関係がないのです。
心の解放が自由な発想と行動を呼ぶ
今回のご相談者の場合、「ネガティブな感情を消したい」「自分との向き合い方がわからない」というものですが、結論としてはネガティブな感情は無理に消すものでもありませんし、むしろ自由に簡単に消せるものでもありません。
どうしても消したいというのであれば、ネガティブな感情になっているときに、「あ、私は今ネガティブなんだ」と自分を見つめ、その自分をただただ高い位置から眺め、どう思うかを考えてみてください。
そのとき「あ〜、ネガティブな私いるわぁ。でもこれが私なんだよね。このままで良い恋愛とか良い結婚ってできるのかな?」と感じ、「もう少しだけ気楽に笑顔を増やしてみよかねー?」と思ったら笑顔を増やしてみたら良いのです。
自分の中で「ダメダメダメ」「普通はこう」「こうしなきゃダメ」という数が多ければ多いほど生きづらさを感じ、苦しい気持ちになってしまいます。常に「本当に?」を自問して、自分自身を生きやすい自分にカスタマイズしていただきたいなぁと。せめて自分くらいは肯定してあげないと可愛そうです。
— 関根 浩平|恋愛相談&結婚&マインドコンサル (@cekineco) November 8, 2019
常に「本当に?」を自問して、自分自身を生きやすい自分にカスタマイズしていただきたいなぁと。せめて自分くらいは肯定してあげないと可愛そうです。
自分が「こうしたほうが良さそう」と思うなら「やってみよう」と思えば良くて、「◯◯じゃなくダメ」と思うから苦しくなって、余計にネガティブになって苦しんでしまうのです。
目に見えないのですごくわかりにくいと思うのですが、心はものすごく繊細なのでちょっとしたことで苦しみ、ちょっとしたことで楽になります。
こちらのご相談者の場合は行動もされているし、心がけていることもあるので、あとは考え方と捉え方を学んで自由な発想と行動を手に入れていただければ、「どうでも良いことに悩んでいたのかも」という気づきを得られるかもしれません。
その「どうでも良いこと」が自分にブレーキをかけてしまっていることは山程ありますから、婚活以外でも、仕事、人間関係、生き方などのすべてに当てはめて考えていただけたらと思います。
無理した笑顔じゃなく、自然な笑顔を相手に届けてください。交際そして成婚を心からお祈りしています!