こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
アメリカやイギリスに比べ、カウンセリングを受ける日本人はまだまだ少ないのですが、言葉自体は多くの人が知っているはずです。
ただ、「精神疾患を患ったらカウンセリングを受ける」というイメージの人も多いのではないでしょうか。
また、周りの人からの意見や実体験から、「カウンセリングなんて意味ない」と思っている人も多いかもしれません。
正直に言いますが、意味ないカウンセリングはたくさん存在しています。それはカウンセラーの質、技術、知識もそうなのですが、カウンセリングを受ける側の向き合い方にも問題があるのです。
意味ないカウンセリングにするか、意味あるカウンセリングにするかの見極めや正しい向き合い方を今回は詳しく解説していきます。
僕がカウンセリングやコーチングに向き合う姿勢は上の記事で語っています。
「カウンセリングに行けば何とかしてもらえる」はNG
精神科等で受けるカウンセリングであれば、臨床心理士等が精神医学や心理学の観点から悩みに対して助言やアドバイスを行なってくれます。
民間のカウンセリングであれば、心理学や脳科学(先生による)、サイキック能力(スピリチュアル)、催眠療法、各種セラピーにより、悩みに対しての助言やアドバイスを行なってくれます。
ちなみに僕の場合は、民間のカウンセリングに当てはまり、心理学、脳科学、サイキック能力(エンパス・チャネリング)によるカウンセリングを得意としています。
とはいえ、サイキック能力とは言ってみたものの、エンパスやチャネリングはあくまで補佐てきな役割としているので、それを売りにはしていません。売りにすると、興味本位で来てしまう人も少なからずいますので・・・。
精神科等で受けるカウンセリングであっても、民間のカウンセリングであっても、「カウンセリングに行けば何とかしてもらえる」「カウンセラーが何とかしてくれる」という思考で通うのは絶対にNGです。
これは世の中のカウンセラーの肩を持つわけでもなく、さらには自分自身の保身のために言っているわけでもありません。
誤解を恐れずに言いますと、あなたの時間とお金が大量に消費されてしまう可能性があるからです。
カウンセリングは魔法ではありませんし、カウンセラーは魔法使いではありません。
どんなに知識がある人であっても、どんな素晴らしいサイキック能力がある人でも、魔法は使えないのです。
あなたは「そんなん分かってるし!」と思ってくださるかもしれません。ですが世の中には、カウンセリングを魔法のような扱いとしていることで、お金も時間も搾取されてしまっている人が大勢いるのです。
カウンセリングは気持ち良くなるのが良いわけではない
僕が定めている効果が薄い(もしくは効果ない)カウンセリングは2つです。
【1】誰かから強制されて受けているカウンセリング
【2】気持ちを肯定してもらえて気持ち良くなるだけのカウンセリング
強制されて受けているカウンセリングというのは、親やパートナーからの強制で本人がまったく受ける意思がない場合です。
さらに言うと、「カウンセリングなんて絶対意味ないし」と思っている人であればなおさら効果は薄いです。
ですから、息子さんや娘さんを親の意思でカウンセリングに通わせている親御さんは、お子さんと今一度話し合いをしてみてください。
そして多くの人が勘違いをしているのが【2】の気持ちを肯定してもらえて気持ち良くなるだけのカウンセリングです。
もちろんカウンセリングを受けるということは、何かに深く悩んでいたり、精神のバランスが崩れていることが多いので、気持ちを肯定してもらうことで、安定した精神になったり、安心した気持ちになることは大切です。
ですが、これだけでは悩みの解決や改善、安定した精神を継続することは非常に難しいです。
よくあるのがこのパターンです。
カウンセリングを受けたときは元気になりましたが、家に帰ったらまた気分が落ち込んできました。
確かに気持ちは肯定してもらえて嬉しいのですが、具体的なアドバイスがもらえず「そのままで良い」と言われました。今良くなっているのかもわかりません。
僕がクライアントから実際に聞いたことのある声です。
話を聞いて肯定するだけのカウンセラーであれば、それはもうカウンセリングではなく「傾聴」です。
自分自身の悩みが改善するためには、「自分はどこを変え、何を学び、具体的にどんな思考でどんな行動を取っていけば良いか」、ここを専門的な知識を使ってカウンセラーと二人三脚で見つけ出していくのが僕は真のカウンセリングだと思っています。
実際に僕がカウンセラーとして活動を初めて半年〜1年ほど経った頃、ここについてかなり悩みました。
中には1回だけカウンセリングを受けるクライアントもいましたし、1ヶ月に1回〜2回カウンセリングを受けるクライアントもいました。
1回だけカウンセリングを受けたクライアントは、その日は満足されて終わりましたが、そこから自力で継続することができず、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後などに再度カウンセリングを申し込まれるのです。
「苦しいときだけのカウンセラー頼みじゃ、根本から改善はしない」
僕はこう思うんですね。
考え方も受け取り方も思考も行動もステップバイステップで、例えばメンタルブロックであれば解放までのステップ、精神が不安定であれば安定していくためのステップが必要です。
カウンセラー側の立場からすると、何年も通ってくれたらその分お金は稼げます。改善しようが改善しなかろうが上手いことクライアントを洗脳して効果が出ているように見せれば良い話かもしれません。
ですが、因果応報。自分が蒔いた種は自分で刈り取らなければいけません。
こんな商売の仕方をしていたら、いつか必ずボロが出て、人から恨まれる人生になります。
当時、悩んだ挙げ句に次の3点を僕自身のルールとして定めました。
【1】意味ないカウンセリングはしない。
改善や解決を本気で目的にできない場合は一切引き受けない。
【2】本気で向き合ってくだされば、短期間で効果が確信できるカリキュラムをつくる。
【3】1回だけの相談でも良いように1回あたりのカウンセリング時間を長くし、ゴール(目的)から逆算したステップをその日に伝える。
【1】を見ると高飛車と感じるかもしれませんが、お互いに得のないことをするほうが僕にとっては「悪」で、自己愛と利他愛を深く考えた結果です。
今現在はカウンセリングだけでなく、コーチングやマインドコンサルが合わさったメニューを展開していますが、このときに定めたルールは今も守り続けています。
効果を最大限に高めるカウンセリングとは?
語り始めると長くなってしまうので、ここで「効果を最大限に高めるカウンセリング」についてお話します。
カウンセラーを見極めるポイント
カウンセリングは二人三脚で歩んでいくものなので、まずは話しやすい話しにくい含めて相性が大切です。
そして次に「根本」を見ているか「表面上」を見ているかです。
ここが僕は最も大切だと思っていて、「根本」となる深い深い原因の部分まで導き出してくれるカウンセラーを見つけてください。
表面上を見ているカウンセラーは、今起きている出来事だけを改善しようとします。そしてまた何か問題が起きれば、次もその問題に着目します。
いたちごっこに近いです。
一方、根本を見ているカウンセラーは、今起きている出来事をあまり注視しません。
今起きている出来事が緊急性があるものやそれによって深い苦しみを味わっている場合には応急処置的な対応を行なうことはあります。
ですが、見ている先は「根本」となる原因ですので、その根本が変われば出来事も変わってくるということをそのカウンセラーは知っています。
相談に行こうと思っているカウンセラーがSNSやブログをやっていなければ、一度カウンセリングを受けてみてから判断するしかありませんが、もしカウンセラーがSNSやブログをやっている場合は、とにかく片っ端から読み漁りましょう。
人となりや考え方が見えてくるはずです。
相談者側の向き合い方
まずは「本気で改善しよう」という強い気持ちが一番必要です。
冒頭でもお話しましたが、カウンセリングを魔法と思わず、カウンセラーに何とかしてもらえると思わずに、自分自身の力でしっかりと改善していく気持ちを持ってください。
カウンセラーに強い依存をしてしまうと、それがまた悩みの種になります。
カウンセラーはあくまでサポートです。どんなに優れたカウンセラーでも、このカウンセラーがあなたの人生を変えることはできないのです。
そして、カウンセリングを受けているときだけでなく、日頃から「学び」と「気付き」を強く強く意識しましょう。
人は学ぶことで成長します。
人は気付くことで進む道が見えてきます。
その学び方や気付きのヒントは、遠慮なくカウンセラーにどんどん質問してください。
ハングリー精神丸出しで、何でもかんでもわからないことや気になったことはカウンセラーに聞きましょう。
学んだことすべてをすぐに鵜呑みにするのではなく、その意味、理由を深く考えましょう。考えてもわからなければまたカウンセラーに聞きましょう。
自分の意見を押し付けてくるカウンセラーであれば、躊躇することなくそのカウンセラーに相談するのを辞めましょう。
カウンセリングを受ける勇気も必要ですが、カウンセリングを辞める勇気も必要です。
とにかくあなたの時間とお金を大切にしてください。