子供のケア・家族の対応

境界性パーソナリティ障害の治療(心のケア)で親御さんが子供にできること。

2019年12月20日

こんにちは、エンパシスト兼マインドプロデューサーの関根(@cekineco)です。

ご家族やお子さんが境界性パーソナリティ障害の診断を受け、治療を行なっている方もいらっしゃると思います。

病院での治療では主に薬物治療が多く、精神安定剤、睡眠薬、強い発作時に飲む頓服薬が一般的な処方薬かと思います。

ご家族の方もご本人もきっと感じていることだと思うのですが、境界性パーソナリティ障害の治療で薬物治療だけをしていても、なかなか症状が良くなりません。

むしろ、場合によっては症状が悪化し、どんどん強い薬に変わっていってしまうなんてこともあります。

実際に境界性パーソナリティ障害の患者さんとお話するとよく分かるのですが、ご本人は無自覚であっても、考え方に大きく偏っていたり、決めつけていたりすることが結構多いです。

境界性パーソナリティ障害の治療は「開放すること」

先日、このようにTweetしました。

恋愛、婚活、起業、目標、さらには精神疾患等の治療にも効果的な思考があり、それは「開放すること」です。

「こんな自分でも良いんだ」「こだわりを捨てよう」「いろんなやり方がある」といった柔軟で自由な発想ですね。縛られていると自分らしさも消え、自分のことも嫌いになってしまいます。

僕は生きづらさ開放と自己実現(恋愛・結婚・起業・スキルアップなどの目標実現)のサポートを仕事とさせていただいているのですが、生きづらさ開放と自己実現に共通するものがあります。

それが「開放すること」なのです。

ここでいう「開放」というのは、次のような意味も含んでいます。

●自分を知る
●自分を認める
●自分を伝える
●無意味なこだわりを捨てる
●自分を縛っているものに気付く
●感情にフォーカスする

逆にいうと、自分を知らず、自分のことを否定して生きている人は、今生きづらい日々を送っていることが多く、何かしらの悩みでずっと心がモヤモヤしています。

境界性パーソナリティ障害の治療の話に戻りますね。

何度かこのブログでもお話していますように、僕は以前境界性パーソナリティ障害専門のカウンセリングおよびマインドプロデュースを行なっていました。

というのも、僕の妻が結婚する前に境界性パーソナリティ障害で苦しんでいたので、そのときに僕が全力で向き合い、全力で行なってきた方法を、他の境界性パーソナリティ障害で苦しむ患者さんやご家族にお伝えさせていただいていました。

上の記事はブログでは語れない話として有料にて販売しているコンテンツですが、下記は旧ブログで無料で公開している記事です。

本当に妻には良い経験をさせてもらったなぁと今は心から感謝していますが、妻もやはり「考え方」と「捉え方」でものすごい苦しい思いをしていました。

僕が実際に行なっていたケアの仕方、リードの仕方をお話していきますね。

本人に分かってもらおうとしないこと

向き合い方で一番大切なことは、あなたの立場が親であれ、夫であれ、妻であれ、恋人であれ、境界性パーソナリティ障害の患者さんに「自分の気持ちもわかってほしいと思わないこと」です。

失敗例が僕で、最初の頃に妻(当時は恋人)に対して「なんでこっちの気持ちもわかってくれないのかなぁ」と思っていたんですね。

ですが、自分がこう思っていると相手はこう感じるようになります。

「私の気持ちをもっと考えてよ」

マンガならば「ドヒャーッ」のレベルですが、境界性パーソナリティ障害の患者の場合、これは仕方のないことなのです。

それが白黒思考(0か100か)です。

症状の度合いにもよりますが、100%「私の気持ちを考えてくれている」という事実がない限り、それはもう限りなくゼロに近くなってしまうのです。

●それなりに私のことを考えてくれている
●結構考えてはくれてるけど、もう少し考えてほしい

例えば上の2つはグラデーションです。

パーセンテージでいえば50%や60%だと思いますが、境界性パーソナリティ障害の患者さんはこのグラデーションの思考に少し弱い傾向にあるんですね。

これらの理由から、あなたが境界性パーソナリティ障害の治療(心のケア)を行なうためにお子さんと向き合っていくならば、今は自分自身の気持ちは置いておきましょう。

※分かりやすく「お子さん」「親御さん」と表記しますが、あなたの立場に合わせて読み替えていただいて問題ありません。

自己愛が足りなくなるけど?
自分のことも大切にしなきゃいけないんじゃないの?

僕のブログをいくつか読んだことのある方はこのあたりの疑問が出てくると思いますが、ケースバイケース。

これはチャレンジですから、今はお子さんの気持ちを最優先に考えてあげてくださいね。

それに、病気が良くなれば必ず親御さんには大きな感謝をしてくれますし、親御さんのことを自分のことのように深く深く愛してくれますから。

それまでしばし我慢です。

効果が高い心のケア3選

さて、ここで僕が実際にクライアントや妻に行なってきた心のケアで、効果が高いものを3つ解説していきますね。

【1】選択肢を増やしてあげる

境界性パーソナリティ障害の患者さん特有の思考に「こだわりが強い」「思い込みが強い」というものがあるのですが、この2つには「視野が狭くなる」「自分を縛り付ける」といったデメリットが存在します。

ここで勘違いしていただきたくないのですが、ご本人はわざとそうしているわけではありません。そしてこれを変えたいと思ってもどうやって変えたら良いのかわからないのです。

よく親御さんがやってしまう間違いがあり、「もっと自由に考えてごらん?」「どうしてそんなにこだわるの?」という質問をお子さんにします。

例えばの話です。

あなたが女性だったとして、いつも「ダメ男にばかり騙されていた」という事実があり、自覚もあったとします。

それを「なんであなたはいつもダメ男にひっかかるの?どうしてそんな人好きになるの?」と聞かれたとしたら、あなたはどう答えますか?

恐らくその質問をしてきた相手に対してムカつくか、「なんでだろうねぇ」と言うしかないと思います。

ですから親御さんがお子さんにするこの質問は本当に無意味なものになってしまいますし、むしろ親御さんへの信頼が損なわれて逆効果になってしまうので、絶対に避けるようにしてくださいね。

選択肢を増やすというのは、相手が「わからない」という前提条件を持った上で「こんな方法もあるし、こんな方法もあるから、好きなの選んでみると良いよ」という提案です。

もう一度言います。

「提案」です。

とはいえタイミングは重要です。「小さな親切大きなお世話」という言葉があるように、しつこく提案したりその提案も無理矢理感があれば「わかってるって!」と怒り出すでしょう。

この場合は提案より先に信頼関係を構築していくことのほうが先決かなぁと思います。

【2】優しく厳しく自信を持って

そもそもですが、自分自身がブレていたり自信がなければ他人の心のケアを行なっていくことはほぼほぼ不可能と言えます。

なぜならば心のケアというのはリーダーの存在が必要不可欠であり、今回の場合、親御さんがお子さんの思考や行動の指針となるからなんですね。

自信がないと優しくしても不安になり、厳しくしても不安になります。「この方法で良いのかなぁ。不安だなぁ」と。

厳しくというのは、ただ単に説教すれば良い、叱れば良いというわけではありません。

親御さんは親御さんの規律を持ち、その規律に従います。

ダメな場合は「ダメ!」だけで終わらせず、なぜダメなのかをお子さんが納得するまで本音で向き合って話してください。

そして優しくするときは優しくし、褒めるときは褒めるを徹底してください。

この行動はお子さんからの信頼と信用に繋がります。お子さんは心のどこかに「見捨てられてしまうかも」という不安があるかもしれません。

あなたが自分自身の規律にきちんと従っていれば、お子さんの見捨てられ不安は少しずつ和らいでいきます。

【3】誰よりも器を大きく、心で支えること

私たちは、信用できない人の特徴を無意識で知っています。

例えば、

●情緒不安定な人
●意見がコロコロ変わる人
●気分屋でめんどくさい人
●すぐキレる人
●何でもかんでも否定する人

あなたもこういう特徴がある人を信用できないと思いませんか?

信用だけでなく、好きじゃない、関わりたくないと思うかもしれません。

つまり、自分自身がこうなってしまってはいけないということです。

これは自覚の有り無しに関わらず、相手がどう感じるかです。

境界性パーソナリティ障害で悩んでいるご本人と親御さんと僕の3人でセッションを行なうことがあり、このときに意見交換をしてもらうことがあります。

すると親御さんは「そんな風に思われていたなんてびっくりです…」「こんなに気持ちがすれ違っていたとは思いもしませんでした」とおっしゃることがよくあるんですね。

自分が思っている自分と他人から見た自分は実はまったくの別人であることもありますし、自分の気持ちが届いていないことも、相手の気持ちを分かっているつもりでも分かっていないことがたくさんあります。

これを知ることでショックを受けるかもしれませんが、遅かれ早かれ、このことに気づかなければお子さんと本気で向き合っていくことはできませんし、お子さんからも信用や信頼もしてもらえないままになってしまいます。

親御さんとお子さんは無条件の愛で繋がれています。

何が起こっても、お子さんがどんな状態であっても、大きな器で受け止め、自分自身の心すべてを使って支える決心をしてください。

薬や自傷行為は無理に止めない

最後に、大きな悩みの種のひとつでもあるかと思うのですが、お子さんが強い精神安定剤や睡眠薬を服薬していることに不安を感じる親御さんもいると思います。

そして、リストカットやオーバードーズ(過剰摂取)などの自傷行為もそうです。

薬はお医者さんから処方されているものなので自己判断であれこれするのは危険ですが、自傷行為においては不安や心配から今すぐにでもやめさせたくかもしれません。

ですが無理やりやめさせることは、お子さんからすると一瞬にして逃げ場がなくなってしまうのです。

このあたりのことを下記の記事で詳しく書いていますので、ぜひ理解を深めていただけたらと思います。

親御さんもお子さんも今は本当に大変な時期だと思います。

お子さんが明るく楽しい人生を歩み、親子関係が劇的に良好になっていくことを信じて、今を全力で乗り越えましょう。

上の記事では、彼氏さんが境界性パーソナリティ障害かもしれないとのことで、パートナーである彼女さんからご相談をいただいた様子をお話しています。

許可をいただき、実際に僕に送ってくださったメールも掲載していますので、何かの気付きや学びに変えていただけましたら幸いです。

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関根 浩平(せきね こうへい)

生まれ持った気質である「エンパス」を使い、2014年から精神の専門家として北は北海道、南は沖縄県までの累計738名以上の方々の恋愛、結婚、人間関係、仕事、人生など精神支援と目標支援を行なっています。

猫3匹、犬1匹に毎日癒やしをもらって過ごしています。「なんちゃって自己啓発」が大嫌いです。


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