こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
ココロ、ミタサレテマスカ?
クライアントからいただく相談で「なんか物足りない気持ちがあるんですけど、これってなんでしょうか?いろいろやりたいことがあるような気がして・・・」というものがあります。
年代的には20代前半、そして30代後半から40代前半の女性にとくに多いです。
この状況が「良いか」「悪いか」を先にお答えすると、「悪い」とまではいかないのですが「あまり良くはない」というのが正直な答えです。
この理由について、心理の話を交えながら改善策を説明していきますね。
物足りなさに隠れた本当の意味
「何でも良いからなにかしたい」という心理と、「なにか心が物足りない」という心理はとてもよく似ています。
心理状況から挙げられる点としては、
- 好きな人も付き合ってる人もいない
- 淡々とした毎日を過ごしている
- スリル、刺激が欲しい
- 本当にやりたいことが見つかっていない
- 指示待ち症候群として生きてきた
- 寂しさや虚しさを補いたい
このような人が「物足りなさ」を味わいやすいです。
最後の「寂しさや虚しさを補いたい」というのは、例えるならば、「好きな人はいないけど、告白されたからとりあえず付き合ってみる」という行動心理と似ています。
なにかで自分の心を埋めよう、とりあえずなにかすれば埋められるかも、という行き当たりばったりの行動ですね。
現に少し前に相談してくださったクライアントとの会話はこんな感じでした。許可をいただいたので会話内容をピックアップします。
なんか物足りない気持ちがあるんですけど、これってなんでしょうか?いろいろやりたいことがあるような気がして・・・
いろいろやりたいことがあるのは良いことなんですけど、本当はまだ「本当にやりたいこと」が定まってなくて悩んでるんじゃないですか?
そうなんです。どうしてそれがわかるんですか?
人には「何に重きを置くかの体質というものがあって、「恋愛体質」「仕事体質」などがあるんですけど、「物足りなさがある」と「いろいろやりたい」というキーワードの場合、今の自分に満足していない、本当にやりたいことが見つかっていないという場合が多いんです。
エンパスがあるため、本当は「文字エネルギー」から「ある程度のことはわかるんです」とお答えしたいところですが、そうすると「なんでなんで」が止まらなくなってしまう方もいるので、できるだけ理論づけてお話するようにしています。
エンパスについて、または僕がどのように感じているかについては下記の記事をご覧ください。
なるほど・・・じゃあこういう場合はどうするのが良いですか?
足りない物を別のもので補ってもそれはイタチごっこで、埋め合わせたものは長続きしませんから、行き当たりばったりの行動は極力さけて、なにがしたいのか、小さい頃から興味あることや好きなことをよく思い出してみてください。でも無理に今すぐになんとかしようとしなくても大丈夫です。
え、どうして大丈夫なんですか??
今焦って思い出してみてもそれは「行き当たりばったり」である可能性が高いから、無意識のひらめきに任せるのが一番。それよりも、他の改善すべきところを改善したほうが良いです。例えば、メリハリをつけた生活、今有るもの(やっていること)を努力するなどですね。
会話(今回の場合はLINEでしたが)の一部を紹介してみました。会話の中では少しだけ改善策も書いていますが後ほど詳しく説明します。
物足りなさ=心ここにあらず
心の中のモヤモヤや物足りなさは、「心ここにあらず」というメッセージであることも多いです。
要するに「ふわふわしている状態」「宙に浮いている状態」っていう感じなのですが、自己啓発本やセミナー、お金を稼ぐ系の本を読んだりセミナーに行ったりした人にとても多い傾向にあります。
こういう方々からもよく質問をいただきます。
『本を読んでセミナーにも行ったんですけど、実際自分は何をどのように始めたら良いかわからないんです・・・』といった質問のような相談です。
理想と現実の間、そして机上の空論に悩まされているのかなぁって感じなのですが、何度かブログでもお伝えしていますが、「自分が変わるために必要なこと」は「気付き」「思考」「行動」=「結果(自分が変わる)」なのです。
そしてこれらはかけ算です。
つまり、「気付き」だけ得てもダメ、「思考」だけ得てもダメで、どれもバランスが必要です。お金を稼ぐのも、良い恋愛をするのも、なんでも「自分の理想系」はすべてこれだ!と僕は自信を持って言えます。
具体的な改善策
さて、ここからは改善策をできるだけ具体的に書いていきますね。
まず、自分が今現在どのような心境にいるかを知る必要があります。
「満足している自分」と「満足していない自分」の2つの視点を考えてみてください。
そして、満足している自分には「◯」を、満足していない自分には「×」をつけてみてください。
(1)恋愛(結婚生活)に満足していますか?
(2)好きな人はいますか?
(3)家族以外の人とプライベートな会話をしていますか?
(4)あなたは両親が好きですか?
(5)あなたは今の仕事に満足していますか?
(6)あなたは今の給料に満足していますか?
(7)あなたの理想の自分は「今」ですか?
(8)最近、心から笑いましたか?
(9)誰かになにかをプレゼントしたい気持ちはありますか?
まずはこの9つの問いに自分で「◯」か「×」を当てはめてください。
敢えてジャンルごとに書いているのですが、恋愛の満足感が薄いのか、家庭環境になにか問題を抱えているのか、仕事(給与)に無意識な不満があるのか、私生活に不満があるのか、この問いによってある程度は明らかになると思います。
行動の前に考える
なにかをしようという気持ちが焦り、すぐに行動に移してしまうのは少し危険です。
前に、『コミュニケーションが苦手だから、それを少しでも克服しようとして出会い系サイトに登録しました。ですが、体目当ての人ばかりでした』と話す女性に出会ったこともあります。
「もう、なにやってんの?!」と頭をコツンしたい気持ちが出そうになりましたが、そこは冷静に。(深呼吸)
感情的な行動は取り返しのつかないことにもなりかねませんし、その行動が理由で心に深い傷を負ってしまうようでは本末転倒です。
何事にも勢いが大切なのはわかりますが、その勢いにも思考や戦略はある程度必要です。
本当の自分を見つけていく
本当の自分というのは、ふわっとした自分の情報ではなく「これが私だ!」と自信を持っていえる自分です。
これは「自律」「自己規律」「自分軸」とも言います。
私はこういうタイプの人が好き、私は家族が好き、私はこういう仕事(作業)が好き、私は寂しがりやだ、私は誰かが困っていたら本心で助けたいと思う、などなど、自分のことだったらなんでも良いので、「これが私だ!」というものを浮かぶだけ挙げてください。
*ノートに書いておくと気付きを得やすいです。
ですが、今この時点で物足りなさを感じている人は、この「本当の自分を見つけていく作業」がとても苦手です。
苦手だからこそ、その事実から逃げちゃいけません。
この作業が「物足りなさ」を少しずつ減らしていってくれますから。
僕が思うに、物足りなさというのは、自分自身の迷いの投影です。つまり「現実=自分の内側の投影」です。
自分自身のことがわからないから、それを知りたいという気持ちが「物足りなさ」に変換されています。
その証拠に、本当の自分をわかっている人は、その自分を確立していく工程に入っているので迷いにくいですし、戦略(方法ややり方)で悩むことはあっても、思考では迷いません。
主人公はあなたです
言ってしまえば「人生」というストーリーがあっり、この人生ストーリーは監督も配役も演出も終わり方もあなたが全部決められます。
主人公(あなた)が脇役になって誰かを支えていくのも良し、主人公がブイブイいわせて前を突っ走るのも良しです。
映画を作るときに、ストーリーも未完成、役も決まっていない状態で撮影をスタートさせてしまったら、なにを撮ったら良いか、自分はなにをしたら良いかで悩んでしまいますよね?
映画の場合はそんなレベルではありませんが、進めていくうちに「なんか物足りないなぁ」と思うはずです。
ストーリーを途中で変えたくなったら、その映画の「2」「3」を作るような気持ちでまた新しいストーリーを考えていけば良いのです。
人間は不完全ですから、最初に決めた自分が途中でブレてしまったり、誰かとの出会いで気持ちが大きく変わることはよくある話ですから、とりあえず一通り今の自分をよく知って、今のできる範囲でできることをやり続けてください。
それをきちんと続けていたら、いつかブレない自分ができあがります。