こんにちは、HSP&エンパス歴32年目、マインドコンサルタントの関根(@cekineco)です。
私たち人間の多くが持っている気持ちに「共感してほしい」というものがあります。
共感してほしいという気持ち自体に良し悪しはないのですが、本気で今抱えている悩みを改善したいか共感してもらいたいだけかの違いはあります。
もし今、あなたが何らかの悩みを抱えているのであれば、記事を読み進めながら自分自身に当てはめて考えていただけたらと思います。
共感してほしいだけ?解決に導く3つの視点
まず結論として、共感してほしいだけの人なのか、それとも問題の改善を本気で目指している人なのか、その違いをお話します。
共感してほしいだけの人と悩みを本気で改善したい人の違い。
(1)客観的視点を受け入れられるか
(2)自分の良くないところに気づけるか
(3)自分の良くないところを認められるかこの3つです。
男女の価値観、個人の価値観は異なりますが、改善していくためには必要で大切な視点です。— 関根 浩平|恋愛相談&結婚&マインドコンサル (@cekineco) December 17, 2019
(1)客観的視点を受け入れられるか
(2)自分の良くないところに気づけるか
(3)自分の良くないところを認められるか
この3つです。 男女の価値観、個人の価値観は異なりますが、改善していくためには必要で大切な視点です。
このようにTweetしました。
ひとつずつ深堀りしていきますね。
客観的視点を受け入れられるか
主観というのは、自分の視点で物事を見ることをいい、客観というのは、他人の視点や第三者の視点で物事を見ることをいいます。
とくに人間関係の場合、問題が起きるということは主観と客観がまったく異なっていることが多いです。
以下に主観と客観の違いを書いていきます。
●自分が求めていること
●相手がしてくれないこと
●自分が得たい気持ち
●自分が得たくない気持ち
●相手が求めていること
●相手がしてくれていること
●相手が得たい気持ち
●相手が得たくない気持ち
シンプルにいうと、このような視点の違いがあります。
共感してほしいだけの人は主観だけを相手に伝えようとする傾向にありますが、問題を改善していきたいと思うのであれば、両者が客観的な視点を持つことが大切なのです。
自分の良くないところに気づけるか
ここも上記の主観と客観の話に繋がっているのですが、自分がどんなに悪くないと思っていることであっても、一度相手の立場、相手の視点に立って物事を考えてみることができるかどうかです。
問題において自分の良くないところ(問題点)に気づけるかどうかで、相手を思いやることができるのか、そして日常的に思いやることができているのかに関係しているとも言えます。
自分からすると、自分が相手に改善してほしいと思っていたり、こうしてほしいという願望を持っていると思うのですが、多くの場合は、相手も自分に対して改善してほしいと思っていたり、こうしてほしいという願望を持っています。
お互いにこの視点に気付くことがとても大切です。
自分の良くないところを認められるか
そして3つ目ですが、2つ目で気づいた「自分の良くないところ」を認められるかです。
良くないところというとネガティブに聞こえるかもしれませんが、これは「相手の視点」であったり、「相手のことを考えずに自分の気持ちばかりに注目していたこと」です。
「気付くこと」と「認めること」の違いなのですが、気付くだけでは主観が勝ってしまうことがあり、認めることで相手の視点(客観)を考えられるようになります。
改善を本気で目指している人は客観視すること
職業柄、カップルの喧嘩や夫婦喧嘩、さらには職場の人間関係で問題を抱えている方々から相談を受けます。
ブログでいろいろなことを書かせていただいているからか、僕のところに相談に来られる方の場合、多くの方は「客観」と「自分の良くないところ」に気付いたり、受け入れようとしてくださいます。
というのも、僕のところに来られる目的は「共感してほしい」からではなく「改善したい」からなので、そのあたりはご相談者さんにも深く理解していただけているのかなぁと思います。
ところが、僕もよく聞く話ですが、
●共感し続けないと反発してくるお客さん
●問題の対象となる相手の気持ちの話をすると逆上するお客さん
も少なからずいらっしゃると思いますし、これで悩んでいるカウンセラーさんもいました。
共感はたしかに大切かもしれません。
自分の気持ちもわかってほしいのはある意味当たり前のことかもしれませんし、あなたは悪くないんだから相手に変わってもらいましょうと言ってもらえたらどんなに楽なんだろうと感じます。
ですが、共感で気持ちが満たされたとしても、お家に帰って現実と向き合えば結果的に何も変わっていないことに気付くはずです。
それもそのはず、自分が気持ち良い思いをして家に帰っただけの話ですから、そこに学びや気付きはありません。
当然、自分自身の思考も行動も変わりませんし、もっと言えば「やっぱり私は悪くないんだ!」と思ってしまえば問題の相手との向き合い方で横柄になってしまうかもしれません。
ただし、誤解を招かないようにお伝えしておきますと、全員が全員こういう方ではなく、共感することによってその気持ちが満たされて、「自分の気持ちが満たされたから、相手のことも考えてみよう」と思える人もいます。
とはいえ、「私の気持ち」としての主観はもちろん大切ですが、問題が起こったときには「相手の気持ち」としての客観が解決の糸口となります。
ちなみに僕がお客様と向き合うときは、少しの共感と多くの客観です。というよりも、客観視することのメリットと変化を理論的にじっくりお話することが多いかなぁと思います。
問題を解決する力
今回の記事では「主観」と「客観」という言葉を多く使いましたが、人間関係の問題を解決していくためには本当に大切な視点です。
僕がなんとなく思うのは、
●主観は問題を大きくする力
●客観は問題を解決する力
があるなぁと感じます。
もちろん主観を持ってはいけないということでもありませんし、客観視だけしていれば良いということでもありません。
バランスが大切で、こだわりや偏りきった思考はやはり問題を大きくしてしまうことがあるので。
また、共感されたいという気持ちは私たち人間の承認欲求なので、この気持ち自体を否定することはできませんし、人から認めてもらうことで喜びを感じられることもあると思います。
承認欲求が邪魔になってしまうこともありますが、このあたりも客観を取り入れることによってバランスを取っていきましょう。